(前回の続き)

 

過激な反コロナワクチン運動を見るにつけ

「引き立て役」という言葉が脳裏をよぎる。

 

彼らが騒げば騒ぐほど、常識のある

一般市民は「引く」だろう、そして

「一部の連中がギャーギャー騒いで

いる」と片づけ、サッサとワクチン接種を

打ちに行くことになる。

 

冷静な反対論客の声さえもかき消されて

しまう。

 

実際にワクチン被害に遭った人・家族の

叫びもかき消されてしまう。

 

「肯定?派の方が冷静で知的だから、

そっちが正しいんだろう」となってしまう

のだ。

 

結果的に反対派は肯定派の

「引き立て役」となり下がる。

 

本人たちには、勿論その「自覚」はない

(だろう。)

 

これが思い浮かんだ理由は、以前ご紹介した

ロバート・ウィタカー「心の病の流行と精神科

治療薬の真実」の中に、「人権擁護の会」の

支持母体である「サイエントロジー教会」が

精神医療の「引き立て役」となったとの記述

があったからだ。

 

非常に政治的な話である。

 

そもそもサイエントロジー教会はSF作家の

L・ロン・ハバードという人が始めた新興宗教

だ。

 

精神の癒しについて独自の概念を持っていて

トラウマ治療を始めたのだが、それは

精神科医、精神医療の市場でもあり、

重なってしまった。

 

それでお互い敵対視するようになった

そうだが、何と製薬会社がサイエントロジー

教会を肯定するあらゆる団体に資金

提供した。

 

敵の敵は味方

 

サイエントロジー教会が活気付けば付くほど、

世間は「引く。」

 

サイエントロジー教会は、世間からはカルト

と見なされていたので、「やはり精神医療、

知的な精神科医たちが言うことの方が

正しいんだろう」となり、まんまと

「引き立て役」となったというのである。

 

結果、製薬会社の思う壺となった。

 

もしやあのデモも「引き立て役」なのでは?

肯定派がデモに資金を提供して、自分たちを

引き立たせるために利用しているのでは?

という推論も出来なくはない。(かなり強引)

 

似てる話といえば似てる話…

 

それこそ陰謀論!?(アホらしい)

 

まぁ、全くなくはないが製薬会社というのは

そこまでやってきた歴史があるらしい。

 

反ワクチン派が騒げば騒ぐほど、一体誰が

得するのか、彼らは「引き立て役」なのでは

ないか?と空想を巡らせてみた。

 

いつの時代も製薬会社はしたたかで、

政治的な動きをするものである。

 

私も愚かな「引き立て役」にならないよう、

気を付けねばならない。

 

何でも極端は過激思想へと突き進む。

 

バランス感覚を欠いた原理主義は、

宗教でもおかしなことになってくる。

 

これも書くのは躊躇する内容なのだが…

 

人権擁護の会は、これまでいい仕事を

してきたと思う。

 

本来ならマスコミや政治家、学者や専門家

などがやらなければならないような事案にも

向き合って来た。

 

しかしどうしても私に相いれないものがある。

 

それは「精神医療全否定」というスタンスと

サイエントロジー教会が支持母体という現実

である。

 

この脳になって色々と勉強していくと、

やはり精神疾患はあるんだとの現実を

認めざるを得ない。

 

それは人間が生まれてからも脳を大きく

発達させていく生き物であるからだ。

 

その発達が何らかの原因で正常発達

出来ず脆弱さを抱えた場合、様々な

苦痛を本人が味わうことになる。

 

勿論本人や周囲がそれで困らない

のであれば、放っておいていい。

 

個性でいい。

 

しかしそれでもダメな場合は、

やはりケアの必要性がある。

 

それこそ困っている人を放置

するのは「見殺し」である。

 

しかし現状のように、片っ端から

薬物をばら撒きまくるやり方には

大反対、後始末もろくに出来ず

薬害被害者を大量生産、犬死

させるアウシュビッツ顔負けの

精神医療の「やり方」に大反対

(止まらないのでこの辺で)

なのである。

 

また人権擁護の会の背後に

どうしてもサイエントロジー教会

がちらつくので、複雑な気持ちが

湧いてしまう自分がいる。

 

私はカルトや宗教が苦手で

アレルギーがある。

 

私も精神薬被害者でなかったら、

人権擁護の会の主張を「しかし

サイエントロジー教会系列が

言っていることだからなぁ、

やはり精神科医たちが言うことが

正しいんだろう」となったかもしれない。

 

何事も飛躍や極端はよくない。

 

「引き立て役」に転じてしまう危険性がある。

 

何も知らない人達がどっちに転んでいくか、

それは「極端論客」の存在かもしれない。