私が一番知りたいことは、

ベンゾ一気断薬して私の脳に

何が起きたのか、脳がどう

変容したかということだ。

 

ベンゾ離脱の後遺症として

よく「感情障害」が残ると聞く。

 

感情障害とは、気分障害のことで

うつ病や双極性障害のことを指すらしい。

 

またベンゾ離脱の後遺症として

境界性パーソナリティ障害そっくりに

なることも報告されている。

 

これらには共通するキーワードが

あるように思う。

 

それは、「まとまり」「制御」「ブレーキ」

「高等感情」

 

私が1年ベンゾ離脱後遺症と向き合って

感じることは、ベンゾが作用するGABA受容体と

感情とは、密接に関係があり、

無理にベンゾを減断薬すると、感情システムに

バグが発生するのではないかということだ。

 

人間の脳の感情システムは、クリスマスツリーの

ようになっているイメージがある。

 

ちょうどパソコンのシステムに似ている。

 

トップの制御部分が、高等感情、まとまり、

自我の統一、アイデンティティであり、

これが感情障害になると、まとまりがなくなり

一つに制御出来ずバラバラとなり、

よって自我も統一されず、アイデンティティも

なくなり、ブレーキ役を果たす高等感情も

発生せず、未熟な原始感情が支配する

脳になるのではないだろうか。

 

気分(感情)が高等感情として一つにまとまらず、

躁とうつ、二つの極にぶれたり、(双極性障害)

過敏に反応した扁桃体を高等感情でまとめ上げ

成熟した思考に達しない(境界性パーソナリティ障害)

のではないか。

 

感情とは電気信号と神経伝達物質の働きにより

発生する。

 

私の場合、極端なベンゾ断薬により神経細胞が

破損してしまい、本来なら一つにまとめ上げ、

高等感情までもっていく働きのブレーキ神経回路

が切れてしまったのではないかと、仮説だが

想像している。

 

だから、バラバラ、まとまりがない、気分、感情が

極から極に揺れる、原始情動で止まる、感情

がバラバラに亢進して制御出来ないといった

症状が出現するようになったのではないか。

 

自我の統一感もなくなり、「自分はこういった

人間である」といったアイデンティティもなくなる。

 

どれが本当の自分なのか分からなくなるほどの

まとまりのなさ。

 

まるでバラバラ。無秩序に流れる伝達物質と

電気信号。

 

肝心の感情クリスマスツリーの、トップが破損。

 

これが生まれつきなら、発達障害。

 

外傷で負った後遺症なら、高次脳機能障害。

(器質性脳障害)

 

まとめる、制御する機能不全なので、

抑え込む気分安定薬が効果を発揮する。

 

ベンゾ離脱症状は、数か月で治まるとか

楽観的に書いてあるものもあるが、

数年どころか死ぬまで元に戻らず、

不可逆的な後遺症(脳機能障害)を

負うこともあると断言出来る。

 

脳が構造的に変容し、別物の脳に

なってしまうのだ。

 

その人の人格そのものを変える、

人を殺す薬物、それがベンゾである。

 

殺人薬=ベンゾ。

 

私が負ってしまった感情障害。

 

ベンゾの薬理作用や自分が実際に

経験した離脱症状や出現した病状。

 

それらを思いながら、自分の脳に

起きたことを想像し、落胆と絶望を

繰り返す毎日である。