私は元々何もどこも病気ではなく、

心身共に健康だった。

 

逆に言えば、健康だけが取り柄であった。

 

義理立ててソラナックスを飲んでしまい、

そして大変なことになったという話。

 

病気でもないのに、病気になったという話。

 

薬物が原因。

 

原因ははっきりしている。

 

それなのに、精神疾患の本や話をそれ以来

調べなければならなくなった。

 

ソラナックスを飲む前は、読んだことも

見たこともない。

 

何も知らない人だった。

 

必要もなく、関係もなかったから。

 

自分の脳機能に不満は何もなく、むしろ

こんな脳に生んで育ててくれた両親に

感謝の気持ちしかなかった。

 

よく食べ、よく寝て、よく動き、そんな毎日を

過ごしてきた。

 

ところがあの日以来、私はどれだけの情報に

触れて来ただろう。

 

これまで読んでいて、どうしても違和感がある。

 

生まれつきの病気とベンゾ離脱の後遺症とは

事の性質、発端が全く違い、患者本人の

苦しみの性質も全く違うということだ。

 

不満の一つに、ベンゾ薬害の被害者の苦しみを

取り扱ったものがどこにもない。

 

専門としてジャンルが確立されていないのだ。

 

既存の生まれつきの人を対象としたものに

触れるのは、もういい加減ウンザリだ。

 

全く素直に読めないし見れないし、かえって神経を

逆なでされるし、怒りが湧いてくる。

 

現時点において、最も悲惨で冷遇され、ないがいろに

されている病人が、「ベンゾ被害者」だとつくづく思う。

 

多くの精神疾患関連の本や情報を漁ってきたけれど、

もうウンザリだ!

 

メンヘルとか知らないよ!

 

私、そんなんじゃないもの!

 

メンヘルから、一抜けた宣言の日。

 

今日。