何故ベンゾの一気断薬から境界性PDや
双極性障害にまで行ってしまったのか、
精神疾患のレベル、構造を見てみると
納得出来るのである。
最近、医学的にも心理学的にもやっと府に落ちる状況だ。
ベンゾを一気断薬してから、離脱症状を抑圧し試験に臨んだ。
(抑うつポジション)
結果、抑圧システムが負けて興奮ホルモンが暴走。
それがパニック発作、不安神経症等の「神経症」の発症となった。
(自律神経トラブル)
それですぐにベンゾを再服薬すればよかったのだが、
私は兎に角ベンゾが恐怖でしかたなかったので、絶対に飲みたくなく、
気合と根性で何とか薬を抜けないか、3日間闘った。
しかし悪化する一方で、今まで経験したことのない感覚が始まった。
それは「見捨てられ不安」と「しがみつき」だった。
一人でいられなくなった。
気持ちをポンポン外に出すようになり、幼稚になって子供になった。
(妄想分裂ポジション)
「境界性PD」発症。人格障害に進んでしまった。
それでもベンゾを恐れ、再服薬を拒み続けた。
飲むも地獄、飲まぬも地獄のような状況になった。
その結果、大声を発したり多弁が始まったり、感情がコロコロと
目まぐるしく変わったり、引っ張られたり、気分がどん底に落ちて
異常な孤独感に包まれたり。
もう脳がぐちゃぐちゃといった感じだった。
後で振り返れば、気分障害、双極性障害、つまり「精神病」
にまで進んでしまったということになる。
何でもないただの憂鬱感からのソラナックス2週間の服用で、
神経症→人格障害(境界性PD)→精神病(双極性障害)
と恐ろしいことが起きてしまったのだ。
それになるまで、離脱症状から10日くらいだったと記憶している。
つまり一気断薬から、10日で人を発狂させる薬物がベンゾと
いうことになる。
多分殆どの人は、激しい離脱症状があれば急いで再服薬をし、
ここまでの被害に進んでいくことはないと思う。
しかし私は兎に角「怖い」の恐怖心で、拒み続けたのが
あだになってしまった。
脳が、どんどんダメージを被ってしまったのだ。
減薬中に異変があれば、再服薬した方がいいというのは、
これが根拠である。
ゆっくりと数年かけて減断薬する意味は、これにある。
パニック発作とか神経症被害の情報は沢山あるが、
その先の被害の情報は、それ程多くはない。
事実、知らない医師達は、「ベンゾの離脱症状は、自律神経の
問題」と言い切っている。
神経症のレベルなら、自律神経で説明がつく。
人格障害、精神病になってくると、脳の構造自体の問題に
なってくるので、自律神経だけでは説明がつかない。
前頭前野とか、扁桃体、視床下部、大脳辺縁系など
脳のあらゆる部位を総動員して説明される疾患である。
ベンゾ離脱での神経症からの進行なので、
生育歴とか遺伝とか一切関係のない話である。
だから発達障害も関係ない。
だれでも同じ環境になれば、進行する道は同じである。
20年経って、漸く分かってきたものが色々ある。
分かって来ることによって、どっと絶望感と何とも言えない
感情に包まれるのもまた事実である。