精神疾患の世界で、よく耳にする
「生きにくさ。」
世の中に上手く適応出来ない、
人間関係が上手く築けない、
リストカット、希死念慮、
感情コントロール困難、
神経過敏、自制心の欠如、
引きこもり、依存症…
これらの症状があれば、それは生きにくい
に決まっている。
生き易いはずがない。
今の私が、思いっきり「生きにくい。」
対人関係は上手く築けず、
感情コントロールに苦労し、
高等感情も芽生えず、
自分が馬鹿になり、幼稚になり、
自制心にも自信がなく、
大人の世界にはとても適応出来ない…
原始的な情動であるイド、エス(本能)が
常時噴出している脳であり、まるで地獄谷温泉。
制御、司令塔の蓋(自我、超自我)がどこかに
吹き飛ばされたそんな感じだ。
制御、司令塔と言えば、前頭葉になる。
人間が成長過程で最後に発達を遂げる
最も大事な脳の部位。
人格そのもの。
ここがまともでなければ、AC(アダルトチルドレン)
などと呼ばれて?また、呼んで(自称)しまう。
発達障害とも呼ばれてしまう。
各種人格障害、精神障害とも呼ばれてしまう。
自制心なく本能の赴くままに行動してしまう人達、
犯罪者や逸脱行為に及ぶ人たちを見てると、
「あぁ、前頭葉が弱いんだな」とすぐに思ってしまう。
偏見だろうか…
前頭葉がしっかりしていれば、そこそこ社会的成功を
手にすることが出来るし、常に善悪の区別がつくので
ドロップアウトは起こさない。
人生の成功の鍵は、前頭葉と言っても過言ではない。
脳の発達のタイミングには時期がある。
その時期を逃すと、後から正常に発達させることは
難しい。
「生きにくさ」は長く続くことになる。
自然発症的な「生きにくさ」でも大変なのに、
突然前頭葉が吹き飛んで、「動物脳」になった私の
「生きにくさ」は、どう捉えたらいいのだろう。
主治医が、境界性について話した時も、
「育て直し」という言葉が出てきたが、
毒親でも何でもないし、環境は何も問題はないし、
むしろ優しい母親で言うことはなかったし、
「育て直し」と言われても…。
私の前頭葉に問題が生じていることは確か。
(症状が、前頭葉機能不全と同じ)
「生きにくい」のも確か。
この歳になってまさか「育て直し」もあり得ないだろうし、
薬害だから関係ないし、どうすればいいんだか…。
ただただ過ぎ去った時間が虚しく感じると共に、
せめて「ベンゾ一気断薬」の恐ろしさを説明されて
いればと、失ったもの(正常な前頭葉)の大きさを
考えずにはいられない。
私はとても理性的な人間だった。
ギャップが激しすぎて、未だにどうしていいか分からなくなる。
生きにくさ=前頭葉が弱い=精神疾患、問題行動
この構図の現実に打ちのめされて、今日も呆然としている。
生き易かったまともだった前頭葉。
神経を再び繋ぎ直すことが出来るなら、私はどんな犠牲をも
いとわない。
元に戻れたら生き易い、生き易い、飛び上がるほど生き易い…
人生とは前頭葉だと、つくづく思い知らされている。