未読の方は、、、創作小説 <初恋 1>は、↓から
http://ameblo.jp/monvampire/entry-11008120505.html



ラウンジにて彼女が席を立った。


「おいおい、どこ行くんだ」
僕が彼女の電話している所を見に行こうと、席を立った所で呼び止められた。
相手は、子供連れの父親であった。fatherとでも呼んでおこう。

「何ですか?」
「いやぁ、どうしているかなと思って心配していた所さ」
「あなたはやけに落ち着いているし、もうここの世界に染まっているのですね」
「元の世界に戻ろうとしたんだけどね、やっぱ彼女といたいからさ、別れたくないからね」
「そうですか、僕はまだ足掻いて見せます」
「おおっ、そうか若いな、ガンバレ、またな」

また助けてくれないのか。


fatherとやり取りしている内に、彼女が席に戻ってきた。
ここで、言わなきゃ。

「あの~」
「何」勇気を出さなきゃ
「聞きにくい事なんだけど、いい?」
「何を聞きたいの?」
「えっと、今どこに電話してたの?」
「えっ」

彼女は下を向き、見るからに嫌そうにしている。

「ごっごめん、変なこと聞いて」
「だって、電話している所を見られたのが恥ずかしい、どうして見てたの?」
「いや僕も、トイレに行った帰りに見かけてしまったから」
「そっそう」

彼女は答えてくれない、これ以上強引に聞けるのかな。
「まさかね、ウワサの彼に電話してたのかな?」
あっ僕は心で思っていたことを、不意にも彼女に伝えてしまった。ああっもう駄目だ。
「えっ」びっくりした表情の彼女。

ここで暗転、僕は暗闇にいた。またなのか、もう嫌だ。
目が明るくなると、今度はテニスをしている場面にした。
ラケットを大きく振り、また空振りしてしまった。

また、時間が進んだのか?答えはない気がする。
この戻ってしまっている時がなくなれば、どうなるのだ。
テニスの青年のように、ずっとここの世界にいる事になるのか。
僕は嫌だ。まだ彼女と話し合えてしない。
恋もまだまだいっぱいしたいし。

4周目のラウンジにて、彼女が席を立つ。
僕はどうしようか、まだ決めていなかった。
ここでは、電話のことは触れないでおこう。そう決めた。
残り時間は少ない、僕は彼女に声を掛けづらくなっている。

夜になり、部屋で2人きりで別々のベッドで寝ようとしていた。
あとは、ここでしか問題はないはずだ。

静かにベッドで僕を待っているであろう彼女。
もうこれしかない、彼女のベッドに僕が潜り込んだ。
これなら彼女の顔をまともに見て、しゃべりにくくなる事もない。
その暗闇の中で、僕は彼女におそるおそる声を掛けた。

「ごめんね、あまり話しなくって」
「私も話ベタだから」
「僕達、何か気をつかっているね」
「うん」
「顔を見ると話しにくくって」
「うん」
「顔を見ているだけで満足だった、会っているだけでよかった」

その夜、彼女と寝た。
次の朝と思いきや、僕は傘を持っていた。
それは別れの朝で、彼女の最寄駅に僕はいた。

僕は、待ち合わせの喫茶店に行き彼女を待った。
答えは同じだろ、この場所に来てしまっているのだから。

結果は別れることになった。
でもちゃんと話し合った。
どうしてこうなったのか。
なぜ別れることになったのか。
お互いが未熟なせいで。
僕が彼女の事を分かっていなかったのだ。
それが出来なかった。

話が終わり、2人は笑って話せた。
いい相手を見つけてねって、僕は彼女に言った。

もう僕の初恋は終わったのだ。


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ほんと、駆け足になってしまった。もっと短くてもよかった、勿体つけすぎだな反省。


蘭丸。