LSDは

 1.イニシャルトルクを高めたデフである。

 2.差動方向を、限定したものである。

 

 と、えらぶって書いた、前編と中編、今回後編です。

 

 なんとなくLSDってこんな感じかな?みたいな感覚が出てきてもらえれば

 ありがたいのですが。

 わかんねぇYOって方は、「田中ミノル ブログ LSD」で調べてみてください。

 また、Youtubeチャンネルもありますので、是非ご覧あれ。

 ・・・って、番宣だか、販促になってしまっていますね(汗

 

 色々、ご本人様に直に聞いたことや、自分の体験したことをまとめていきます。

 

 1.コーナリング中は、タイヤのグリップが左右で違う

  左コーナーなら、コーナー外側の右タイヤに荷重が大きく乗ります。

  更に、ブレーキングも残っていれば、フロントの右タイヤに荷重が大きく乗ります。

  要は、コーナリング中は、外側のタイヤに大きく荷重が乗るということです。

 

 2.LSDでのトルクの特性

  負荷のかかる方への、駆動力の配分が大きくなる。

  その為、コーナリング中は外側のタイヤへ、駆動力の配分が大きくなる。

 

 3.では、コーナーのアプローチは、どうするべき?

  2通り考えられます。

  ⅰ)突っ込み気味にして、ブレーキでの荷重を残して、フロント外側のタイヤで旋回する。

  ⅱ)キッチリブレーキを行い、曲げのブレーキは最小にして、コーナリング中盤から、アクセルを合わせていく。

 

  やってみたところ、自分の走りでは、タイムに大きな差はありませんでした。

  ただし、ⅰとⅱの合わせ技みたいな乗り方をすると、タイムが落ちました。

  まぁその、感覚が追い付かないんですよね(単にヘタクソ

 

 4.LSDを使うには?

  コーナーの中盤、ブレーキング~曲げブレーキング→わずかに何もしない時間→「アクセルちょい開け」

  1wayや1.5wayをご使用のFFの方なら、このちょい開けがとても大切になります。

  コレの狙いは、LSDの差動を限定したいからです。=イニシャルトルクをLSDで、有効にする為。

  LSDに差動の限定ができたら、コーナー外側のタイヤに車を引っ張ってもらいます。

  これが成功すると、変なスピードでコーナーが曲がれます。

  なんか急にレールの上を、走るような感じになります。

  FFではⅰ)ⅱ)どちらにしろ、この(田中氏曰く)「LSD走り」を使うことが、タイムアップのカギになります。

 

 5.でも・・・

  やりすぎると、お仕置きが来ます。その者の名を・・・「ABS」といいます(汗

  外側タイヤに対して、内側タイヤはロールでどんどん、浮かされる方向になります。

  これが進むと、タイヤの前後回転比率が開いていき、ABSが制御にかかります。

  ことZC33SのABSは(だけではありませんが)お世辞にも頭がイイとは言えません。

  メーカーは、安全方向重視なので、どうしてもアクセル絞ろうとするし

  ブレーキはABS状態になります。

  こうなってしまうと、タイムアタックは一時中断で、次周再トライになります。

  ブレーキペダルはゴリゴリ言ったまんま帰ってこなくなるし。

  アクセルが急に抜けて、変にタックインするしで、非常に危険。

 

 6.ひたすらトライあるのみ

  これは、スピードがある程度必要になるので、速度が低すぎると、ちょっと練習しにくいです。

  なのでⅱ)の「入り口はキッチリスピードを落として、早めにアクセルを開ける」を練習してみると

  いいかもしれません。

  ちょこっとアクセルは、コーナーGのなかでは意外と難しく、ドカンと開けてしまうと

  ドアンダー、ドアンデル、ドアンデラーです。(アホ

  慣れないうちや、自分もそうですが、アクセルをフガフガさせる

  →何度も中踏み手前ぐらいの位置を行って戻る、ただしアクセルは戻し切らない

  と、覚えやすいかもです。

 

 7.おしおきコワイコワィ

  次回より、足回り編を開始いたしますので、そちらでお仕置きへの対抗策を

  紹介していこうと思います。

  繰り返しになりますが、田中ミノル氏のブログ内容は非常に勉強になるので

  文章量に負けない気持ちのある方は、是非一度ご覧になってください。

  また、自分は毎年、福井タカスサーキットにて、SWIFTドライブレッスンへ参加しています。

  このイベントは、併設でタカススイフト最速戦も行われており、自分はそっちメインです

 

  このレッスンですが、田中ミノル氏がZC33Sデモカーで1.03.879の記録を出した

  走行ラインや、ブレーキングポイントなど、事細かに解説してくれます。

  勉強になるので、こちらもどうぞっと。

  

  ちなみに、一応のレギュレーションは、

  1.235までの幅で、ラヂアルタイヤ

  2.ZC33Sは純正タービン、ブーストUP可

  ぐらいです。レギュレーションの詳細が聞きたい方は、タカスサーキットへ

  ご連絡ください。