1998年にフランスにて創業。
2001年に第一号機「RM001」を発表。

コストその他の妥協を一切許さず、最高の技術と素材を惜しみなく投入して製作されたこのモデルは、極限まで無駄を削いで軽量化したパーツで構成され、そのエキセントリックなフォルムとともに大いに話題を呼んだ。
「時計のF1」、リシャール・ミル
今私が注目しているブランドの一つです。
お久しぶりです。
何ヶ月も更新していないと忘れられる存在となってきています。
やはり何事も継続が必要ですね。
今回は久しぶりに更新します。
以前より説明すると書いておきながら更新していないため、宿題がたくさん出来てしまいました。
今回は最先端の技術や素材を使い、瞬く間に時計好きに浸透したリシャール・ミルについて書いてみます。
ではスタート
創業年:2001年
創業地:フランス レンヌ
本社:フランス レンヌ
創業者:リシャール・ミル
非常に面白いコンセプトを掲げるのがこのリシャール・ミル(RICHARD MILLE)。
F1というだけあって最先端の技術やハイテク素材を使った先鋭な時計づくりを是とするブランドです。
ブランドの名前になっているリシャール・ミル氏は、長年複雑時計のアドバイザーとして時計業界に携わってきたお方。
1951年2月13日フランスに生まれ、宝飾ブランドモーブッサンCEOを98年に退任後、2001年に「RICHARDMILLE」を立ち上げる。
18世紀フランスの古城に住み、一族でオリーブを育てオイル精製まで行なうという豊かなライフスタイルを送る。
モータースポーツにも造詣が深く、2004年からF1ドライバー、フェリペ・マッサのスポンサードやルマンクラッシックのメインスポンサーを務める熱心なクルマ愛好家としても知られている。
私もF1は欠かさず見ているので非常に興味があります。
F1に時計。両方好きとなればほっておけないでしょう。
マッサは今は休養中ですが…、事故後大丈夫なのでしょうか。

さて戻りましょう。
ブランド内におけるリシャール・ミル氏のポジショニングは「コンセプター」。
つまり、自身が時計師として設計やデザインをするのではなく、自由な発想でコンセプトを練り、詳細なデータを指定した上で、それを具現するのに最適な外部サプライヤーを選び出してパーツの製造を依頼する。自社一貫生産性を敷いてムーブメントやパーツの製造を内製化するメゾンが増える中、こうした独自のmanufacture designee(マニュファクチュール・デジネー=指定する人又は指名するとか言うなれば指示する人ですね。野球のD.HのDと同じです)という変った生産体制をとっているのは、リシャール・ミル氏の構想の非凡さゆえ、その開発・製造には相当な技術力と才能を必要とするからなのです。

RM008-1(H48 × W39 × T15.05)
手巻き、耐振動トゥールビヨン、トルクインジケーター、パワーリザーブインジケーター、ファンクションインジケーター、30分積算計、ラトラパンテ【05年モデル】
その証拠に、脇を固めるのは、スイス屈指の成型技術をもつケース工房ドンツェ・ボーム社(パネライなどのケースを担当するスイス世界最古)や、トゥールビヨンクロノグラフなど超複雑ムーブメントの製造に定評のあるAPルノー・エ・パピ社など、超一流のサプライヤーたちに限られている。
上記の名前を見るだけでどれだけ凄い時計か分かりますね。
2008年に発表された最新作は、懐中時計の既成概念を打ち砕く「RM020トゥールビヨン ポケットウォッチ」や、リシャール・ミルがスポンサードする、F1フェラーリチームのドライバー、フェリペ・マッサの名を冠する「RM011」のニューバージョン、そしてフランスの名門ジュエラー、ブシュロン(BUCHERON)とのダブルネームモデルで、ダイヤモンドやオニキス、ローズクォーツなど、1本ずつ異なった半貴石が歯車の内側にはめ込まれる、限定30本の「RM018 トゥールビヨン オマージュ・ア・ブシュロン」など、驚愕のアイデアが散りばめられた新作が揃った。

RM020(H62 × W52 × T15.6)
10日間/手巻き、ナノカーボンファイバー製地板、耐振動トゥールビヨン、パワーリザーブインジケーター、ファンクションインジケーター【08年モデル】

RM011(H50 × W40 × T16.15)
55時間/5気圧/自動巻き、チタン製地板(PVDスケルトン)、可変慣性モーメントローター、アニュアルカレンダー、12時間/60分同軸積算計、フライバッククロノグラフ【07年モデル】

RM018(H48 × W39.3 × T13.84)
48時間/手巻き、耐振動トゥールビヨン、合成サファイヤ地板、パワーリザーブインジケーター、30本限定【08年モデル】
どのモデルも斬新な形状をしていながら、フリースプラング仕様(緩急針{ヒゲ棒、ヒゲ受け等}の無い精度調整機構のテンプ。また説明します…宿題増やしたな…)やショックアブソーバー機能(位置の移動を抑制するための装置。これもまた説明します。さらに…増やした)を備え、レーシングをはじめとした本格的なスポーツシーンでの使用に耐えうるスペックを搭載している点が、実用主義に徹しています。
そこで今回新作の中でも私イチ押しが「RM023」


エレガントなデザインのダイヤルはサファイアクリスタルに植字したアシンメトリーなローマ数字が特徴です。
RM023(H45 x W37.8 x T11.45)
55時間/5気圧防水/自動巻き、毎時2万8800振動、チタン製地板(PVDスケルトン)、可変慣性モーメントローター、カレンダー表示、ハーフスケルトンモデル、18KWGケース、アリゲーターストラップ。598万5000円。
2009年の新作のモデル。
リューズには特殊な掘り込みをあしらったアルクリン(熱可塑性ゴム)製リングが装備されており、スケルトン・ムーブメントの複雑華麗なメカニズムに呼応するように、エレガントな外装をまとっている。
サイズとしては縦45.0 mm ×横 37.8 mmのトノー型とリシャール・ミルの中ではミドルサイズになります。
厚さ11.45 mmとこれもあまり気にしない厚み。
いわゆるユニセックスモデルという位置づけ。
また、シャシーとエンジンをバランスよく同時開発する F1 にならって、すべての部品は非常に厳しい要求に応えるかたちで製造されている。202の工程を要するというケース製造にも凄みを感じるが、ムーブメントをケーシングすることなく、4個のチタン製ビスでネジ留めしている点も特筆モノ。このような独自のフローティング構造を採用することにより、外部からの衝撃と振動がムーブメントに与える悪影響を極力おさえているのだ。
ムーブメントは「キャリバーRM005 S」。時・分・秒、日付表示のみという、比較的シンプルな機能構成だが、オーナーの使用状況を確認後に、ゼンマイの巻き上げ効率を上下させられる、可変慣性モーメントローターを装備。ローター分銅には、タングステンとコバルトの合金を使用し、ボールベアリングは合成セラミック製にするなど、ハイテク分野の技術を積極的に取り入れている。
さらに、搭載されたふたつの香箱は、特別なシステムで摩擦と磨耗が抑えられており、ムーブメントへの動力の供給を一定に保つ。ローターと巻き上げ機構に細心の注意を払うことにより、エネルギーを均一に供給して高い精度を確保しているのだ。
価格も598万5000円とリーズナブル…なわけないですね。
リシャール・ミル、時計としては欲しいが、いかんせん高いのがたまに傷。
いつになったらこのような時計が着けれるか…。
当分(?)以上買えない憧れの時計の一つです。


















