ようやく恐怖の女王様とお姫様がようやく御就寝されました...




疲れた...

もうこんなに疲れるなんてイヤっ!!!





今日の流れを説明しよう。

今朝9時前にひとみさん(姉)から電話が入った。





   「今宇都宮から電車乗ったからねぇ♪

    まぁあんたも大変だろうけどさ、こっちはこっちで

    ゆっくりさせて貰うからね (-^□^-)

    これからウチはみんなで温泉行くから

    連絡はケータイかメールでね!

    あっ、もしかして圏外かも...だったらごめんね^^

    じゃ頼んだよぉ~♪」





なんだこの陽気さは?

そんなに俺の不幸が楽しいのか?

温泉だぁ~? ふざけんなぁ~~!!

そっちへ連れていきゃいいじゃねぇかよぉ~... (T▽T;)

しかも到着時間は「だいたい」しか教えてくれねーし...

なんて可哀想なボク 。゚(T^T)゚。





   「こうなったら今日の運勢でもみるか。

    少しでも気を紛らわそう! うん!」





と思い、近くにあった雑誌を開いた。





   「おっ、あったあった。

    え~、なになに? 血液型占いかぁ。


   A型  ...  日本で一番多いでしょう 
            
            ラッキーアイテム  サバ


 
   B型  ...  正義のヒーローは孤独が好き

            ラッキーアイテム  アメリカンクラッカー (赤)



   C型  ...  そんなのはありません

            

   O型  ...  昨日はよかったみたいです

            ラッキーアイテム  断水のお知らせが書いてある回覧板


   AB型 ...  AかBかハッキリしてからもう一度どうぞ

            ラッキーアイテム  養命酒をロックで駆け付け三杯



     んん~~~~......... 

     サバ??

     クラッカーはなぜ赤??  

     いったいどうすればいいの...?」





ま、あてにならない占いはさておき

俺は 「ゆみちゃん御一行様(2名)」 を迎えるべく

着替えて横浜駅へ向かった。

丁度朝から何も食べてなかったので駅周辺で何か食うかと思い、 (サバ?)

少し早いが家を出る事にしたのだ。

駅に着き、どこで食おうかな? やっぱ「大戸屋」か?

と思いながらも「ルミネ」を物色しながら歩いていると

「キャリーぱみゅぱみゅ」 が突然鳴りだした。

んん?もしやこれは... おおぉ~やっぱりゆみちゃんからの電話である。





   「おかしい...、早すぎる...。」





ひとみさんから連絡あってからまだ2時間も経ってないのに...

だが、けたたましく人混みの中で「キャリーぱみゅぱみゅ」は

マジ恥ずかしいと一つ勉強になった。





   「はいはい、どしたん?

    まさかもぅ着いたって言うなよなぁ うひゃひゃ」





内心ドキドキである。





   「今さ、東口の郵便局の所に着いたんだけど

    あんたどこなの? 迎えにこないつもり??」




うわぁ~~~~~~~~~~!!

マジだよマジ! 着いてやがるよ おいおいおい~!

「何で?」より先に「どうしよう」でいっぱいになった。

明らかに今俺は動揺してる。

だってゆみちゃんに「イジメ」のネタを提供してしまったのである。





    「いやいや、行ったらいなかったからさぁ、

     今トイレに行ってたんだよ、すぐ行くからね」




苦しい言い訳である。




   「あんたねぇ、新幹線は早いんだよ? 知らないの??」





そんなことは観光で日本を訪れたベネズエラの人でも知ってるはず...

てか、ひとみさんも一言いってくれよなぁ~ まったくぅ (;^_^A

とにかく俺は走った。

多分メロスはこんな気持ちで走ったのだろう。 (シチュエーション違くね?)

駅を出て階段を駆け上がり右手に向かうとそこには



  「いかにもっ!」って感じの「煌びやかなババァ」

  
と、


  「えーっとぉ、昨日渋谷でスカウトされてぇ、事務所においでって

  言われて来て見たんだけどぉ、あっでもね、水着はNGですぅっ」て感じの

  「たった今上京して来ました的女子高生」


が立っていた。







ああぁ、疲れて眠い... 続きは明日... ごめんにょ (θωθ)/~





今年も荒らしの予感がするGWが始まった。

俺にくつろぎのひと時は来るのだろうか...?



では続きから


俺は仕方なく電話に出た。




   「はいはい、おはよ。どちらさんですか?

    お金なら現在留守にしておりますが...」




おもむろに嫌味を言いつつ相手の応答を待った。





   「ねぇあんた、偉くなったねぇぇ~!

    いつからそんな口利くようになったんだい!!」




うっ、ヤべぇなこりゃ。

不機嫌が服着て電話してる状態だな...

笑いを取るつもりが 「グレムリン」 に水を掛けてしまった ((((((ノ゚⊿゚)ノ




   「あれっ?ゆみちゃん?わからんかったよぉ~、ごめんね❤」




とおどけて見せたが、すでに 「グレムリン」 は変化を遂げていた。




   「お金が留守なら連れ戻して来なさいよ!

    どこに行ってるんだい?キャバクラ辺りか?

    それもクソ小便ともれなく等価交換でもしたかっ!!!」




来た来た来た~~~!!




   「おいおいヒラリー、なにをそんなに怒ってるんだい?

    auなら家族は無料だぜぃ! ははははは」




いかん! 逃走しつつある意識を無理やり引き戻して対応せねばっ!

だがすでに暴徒と化した彼女に地球の言葉は通じなかった。




   「あんたさ、どうでもいいけど1日に行くから

    家出したお金探しときなさいよね!

    みーちゃんと2人だからさ、わかったね!!

    着いたら電話するから待ってなさい!!」




と、一方的に言い残し電話を切ってしまった。

おいおいおいおいおいぃ~~~~~~~~い!!!

俺の優雅なバケーションはどこにいったんだぁ~~~!!

ま、ピグでだけど...。(笑)

みーちゃんも一緒かよぉ。参ったなぁマジで...

みーちゃんとは俺の姉の娘、いわゆる姪である。

現在高校二年生、クソ生意気に俺を変態ジジィ呼ばわりしやがる。

それより「着いたら電話する」って何時??

怒りで大魔神化している今は聞けないし、

どーせあとで聞いても

 


   「着いたらって言ってるでしょ!」




と言われるに決まってる。

当日は電話しても




   「電車で電話するなんて道徳心のカケラも無い事出来る訳ないでしょ!

    あんたもちょいと考えればわかるでしょ!」




と、言うだろう。

俺はあんたの道徳心ってか、思いやりってヤツを見てみたいけどね。

取りあえず、ホテルも無理言って部屋を取ってもらった。

あとは来るだけにしておかないと俺の部屋が

「ハリケーン通過後」 になってしまうのは目に見えてる。

色々と手配を終えて、俺はみーちゃんにメールを打った。




   「1日は何時頃になりそう?こっちは泊まる所も用意出来てるよ。

    一応2泊3日にしてあるからね。     エロジィより 」




みーちゃんは俺をエロジィと呼ぶのであった。

以前帰省した時に




   「おいみーちゃん、彼氏は出来たか?チューはしたか?

    もう毛は生えそろったか? やったか? 」




などと、オッサン丸出しでからかっていたら

次の日から挨拶がケリに変わった。まぁ、何はともあれ可愛い姪である。

すぐに返事が来て




   「あのね、時間はまだ決まってないよ。行くのは行くから

    焦らないで待ってなってバァちゃんが言ってたよ。

    それと、欲しいものリスト作ったから楽しみにしててね!」

 


と、書いてあった。 しかも絵文字多数ありで。(理解不可能)

「欲しいものリスト」? 何でそれが俺の楽しみ?

あいつもゆみちゃんにかなり感化されてるなぁ...

しかし欲しいものってなんだろ?

高校生だもんなぁ...

何を買わされるんだろ...??

怖い、怖すぎる.........










どれくらい意識を失ってただろうか?

携帯の前には、1日まで熟睡出来ない俺がヒラリーにメールしていた。




   「すまない、国家規模の問題が発生した。

    北朝鮮訪問は君だけで行ってくれ。

    今は「核」よりも強力な兵器の対応策を考えている所だ。

    もし俺が死んだら骨は太平洋に蒔いてくれ、頼んだぞ。」




俺ってヒラリーとどんな関係?

てか、「妄想」 が 「暴走」 と名を変えつつあった。






                       つづく