今日は、日本モンテッソーリ協会(学会)第54回全国大会の1日目。
日頃、書籍でお世話になっているモンテッソーリアンの先生方の発表をZoomを通じて拝聴することのできる素晴らしい機会でした。
そして何と言っても、母語で聴くことのできるプレゼンテーションは贅沢過ぎると改めてじた瞬間でした。
1日目を終了して感じたこと。
『何としてでもモンテッソーリのエレメンタリーの普及に努めたい』
ということ。
いくら素晴らしいモンテッソーリ園を卒園しても、小学校、中学校に進むにつれ、折角受けたモンテッソーリの恩恵が開花しづらい環境にあるということを痛感した時間でした。
家庭にどうしてもエレメンタリーを持ち込みたい
自主性を重んじるモンテッソーリ教育と協調性を重視する日本の公教育。
最近は少しずつ知識編重教育から脱却し、非認知能力を伸ばすような教育への変化はの兆しは感じられるものの、やはり根底にはこの「認知能力」を重視する時代に育った大人の価値観が存続する以上、なかなか大きな変化は望めないのかもしれません。
残念ながら、エレメンタリーの教師資格を持つモンテッソーリアンが国内には非常に少ない現状を考えると、モンテッソーリのエレメンタリーに触れる機会が限られてしまうのは当然のことでしょう。たとえ、そのエレメンタリー教師たちがモンテッソーリのお教室を開いても、実際に直接指導を受けられるのは限られたお子さんだけ。
そう考えると、やはり母がどうしても願わずにはいられないのは、お父さん・お母さんたちのParent Educationと呼ばれる保護者教育。家庭で、少しでもモンテッソーリのエレメンタリーに触れることが出来れば、それはお子さんにとって大きな指針となると思うからです。
モンテッソーリガイドとは子ども達に何かを教える存在ではなく、ガイドという存在。
少しのガイドで、実際に旅するのは子ども達だからです。
本来子どもに備わっている自己教育力、そして学童期の最も大きな力である「想像力」を駆使して、子どもたちはあらゆる場所へと旅するようになります。そのお手伝いを少しだけするのがガイドの役目。
だとしたら、家庭でお父さん、お母さんたちにもできることは沢山あると思うのです。
なぜなら、私たちは我が子の専門家。
生後1日目から今まで継続して時間を共にしているのが我が子たちなのです。
今後さらに考えていきたい家庭におけるエレメンタリー
全国大会1日目にして大きな宿題をいただいた気分となった今。
改めて、今後自分に何ができるのか、そして何を学ばなければならないのか、考える機会をいただきました。
「ホームモンテッソーリのお手伝い」を始めてから、この秋で丸2年を迎えようとしています。当時3歳だったお子さんは5歳となり、当時8歳だったお子さんはもう10歳。
この1年10ヵ月の間にやり取りした5,000件近くのメールの中で見えてきたお母さんたちが抱えているホームモンテッソーリの難しさを打破するためにできること。
そんなことを真剣に考える時期に来ていると感じています。
1人でも多くのお子さんたちが、幼児期だけではなく学童期に入ってもモンテッソーリ教育に触れられるよう、日々忙しいお父さん・お母さんがどうすれば無理なくホームモンテッソーリを続けられるか…。今日も、そんなことばかりを考えています。
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