Credit:Yuzy^^
今学期、モンテッソーリの大学院では3つのコースの授業登録をしています。
そのうちの1つが「観察」のコース。
この観察に関しては、先学期も多くの時間を費やしました。大学に併設されているモンテッソーリスクールの3歳~6歳、6歳~9歳、9歳~12歳の教室に設置された定点カメラの映像を見ながら、教室内の家具や教具の配置のスケッチから始まり、モンテッソーリガイドと子ども達の関わり、子どものおしごとの様子など事細かに記録するという作業は、今までどれほど自分が「観察した気になっていたか」ということを教えてくれました。
そして、この作業を行うに辺り、絶対的に必要だったのは、「何を見るかというポイントを知ること」。
新年の最初のエントリーは、モンテッソーリの園選びをする際に見学すべきポイントを、少し綴ってみたいと思います。特に子どもの家やモンテッソーリ園の場合、このポイントがある程度押さえられていないと、目の前に映る光景は通常の一斉教育の園とは違い、なかなか判断しづらいという現実があるからです。
「モンテッソーリ園に見学に行ったのに、シーンとした教室で子どもがただ黙々とおしごとをしているだけ。先生は何も関わってすらいなかった。」
こんな感想が多いのも、モンテッソーリ園ならではのこと。
実はこれこそが、モンテッソーリ園の醍醐味であり最高の光景であるのですが、その背景を知らないと、最高と感じられる光景も、全く別のものになりかねません。
以下、母がモンテッソーリ園に見学に訪れた際に、見たいと感じるポイントです。
園に足を踏み入れた時の印象
- 凛とした気が流れているか
- ここで時間を過ごしたいと感じるか
- 自然の光が感じられる空間であるか
- 子どもが動ける空間が保障されているか
教具の配置
- 教具は美しい状態で保たれているか
- 日常生活の練習、感覚教育だけに集中せず、言語教育、算数教育、文化教育のおしごともバランスよく配置されているか
- それぞれの分野のおしごとは混在せず、分野ごと、難易度ごとに配置されているか
モンテッソーリガイドと子どもの関わり
- モンテッソーリガイドは黒子に徹しているか
- モンテッソーリガイドの声掛けの仕方はどうか(子どもを尊重するような声掛けか、自由選択を保障しているか、子どもに考えさせるような声掛けか)
- 非言語コミュニケーションはどのように機能しているか(ガイドが他の子に提示をしている時には待つ、ベルを鳴らすなどその教室毎の決まりが機能しているか)
これ以外に園と確認したいのは、やはり有資格者の先生が何名いらっしゃるかという部分でしょう。
最近は「モンテッソーリ」という名をうたっていても、教具が置いてあるだけで、実は先生方は使い方を知らなかったという話もよく聞きます。トレーニングをきちんと積んだ先生方がいらっしゃることがいることは、まず大前提となると思います。
もし通える範囲にモンテッソーリ園があれば素晴らしい事ですが、なかった場合は、我が家の選択してきたホームモンテッソーリの出番です(笑)。もちろん家庭はモンテッソーリ園でもなければ、お母さんはモンテッソーリガイドでもありません。けれども、親子だから出来るホームモンテッソーリがあるのだと経験から感じています。
モンテッソーリ園を選択しても、ホームモンテッソーリを選択しても、それは両方正解。
その選択肢に自信を持って日々楽しむ努力をしていくことだと感じます。
◆◆
今朝の朝読はこちら。
もう何度読んでも素晴らしいの一言です!!
またレビューしたいと思います。
ホームモンテッソーリのお手伝い(「回数無制限コース」「月1回コース」の有料メールサポート)
ホームモンテッソーリスクール(メールサポート会員専用、未就園児・幼稚園・小学生のモンテッソーリのおしごとサイト)
お問い合わせはこちらより
※受付停止をしていた「ホームモンテッソーリのお手伝い」に「月1回コース」が登場。現在受付中です。
小学生クラス:穀物をすりつぶす(第3のグレートレッスン6)
ご訪問、誠にありがとうございます