モンテッソーリ・動物学「菜食主義を理解する」 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

「ベジタリアン」について具体的に知るようになったのは、恥ずかしながらも、大学に通い始めてからでした。アメリカ人5人とハウスシェアをしていた当時。ルームメイトの一人がベジタリアンでした。お好み焼きを作ってあげたら大喜び。でも日本の食材店で購入したソースの原材料には非常に敏感だったことを今でも記憶しています。
 
この時、ベジタリアンと一言で言っても、可食物が異なることを知った母。しかし、日本人以外の人と付き合ったことがなかった高校時代までは、宗教上の理由と聞いても、どこか自分の日常とは遠くかけ離れていました。
 
モンテッソーリのエレメンタリーには「動物学」という教科が存在します。Upper Elementaryにおいては「人間と動物の関係」を探求する時間がふんだんに設けられています。その中で動物福祉や動物の権利などについても学んでいく子どもたち。
 
その中の一つとして設けられているのが「菜食主義を理解する」です。
 
Upper Elementary Zoology "Vegetarianism"
  • 菜食主義とは
  • 菜食主義の語源
  • 菜食主義の分類
  • 菜食主義の動機
    • 宗教
    • 倫理
    • 環境保護
    • 健康
    • 価格
 
これらのトピックのディスカッションを十分に行なった後は、チャートでまとめてみたり、レシピを探してみたり、そして時には実際にベジタリアンメニューを料理してみたり、子どもたちには様々な選択肢があります。
 
ちなみに、教師養成講座の課題では
 
「菜食主義を理解するのに役立つクリエイティブなおしごとを2つ作りなさい」
 
というものがありました。このようなおしごと作りは、最もエキサイティングであり、最も母の頭を悩ませるもの。この年齢の子ども達の発達年齢にあったおしごとを作るという作業は、自分自身、多くの学習時間が必要な作業だったりします。
 
日本の公教育ではなかなか触れることのできないトピックにも数多く触れることのできるモンテッソーリ教育。直接テストの点数には結びつかなくても、世界の扉の鍵がありとあらゆる場所に散りばめられています。
 
こんな鍵が子どもたちの手に渡れば、後は次から次へと扉を開けていくのは子ども自身。
 
母の時代とは違い、外国人の友人の中にはベジタリアンもいたり、娘にとっては早い年齢から身近なトピックだったかもしれません。今回、NAMCの推薦図書にあったこちらを、購入してみました。

 

We'Re Talking About Vegetarianism (Were Talking About)

We'Re Talking About Vegetarianism (Were Talking About)

 

自分自身のこと以上に、身の回り、そして世界で起きていることを知りたいこの年齢の子ども達。

一つの世界にとどめておくのはあまりにももったいない。

母も娘と一緒に、今まで見たこともない世界へと、旅を続けたいと思います♡

 

<参考文献>

Zoology. NORTH AMERICAN MONTESSORI CENTER, 2015, 159p.

 

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