20分のホームスクールに込められた意味 | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

シャーロット・メイソンのメソッド(CMメソッド)の代名詞と言えば、"Short Lesson"小学校低学年の場合は、最高でも1コマ20分とされています。
 
1コマ45分の学校の授業と比べると、一見とても短いように感じるCMメソッド。
けれども、小学校1年生の時の初めての家庭訪問で担任の先生が仰っていた言葉が思い出されます。
 
「学校の授業は45分ですが、教科書を準備したり、板書をしたり、中には注意をしたり、そんなことをしていると本当の意味での授業時間は20分。子どもたちが集中していられるのも、これくらいの時間なんですよね。」
 
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この20分という時間に込められたシャーロットの想いを覗いてみると、意外にも彼女が重視したのはアカデミックな部分よりも、良い習慣化ということだったようです。
 
『この20分は完全に集中をする。』
 
なので、彼女のメソッドは「もう1回」がありません。Living Booksを読んだ後に求められるナレーションでも、聞き直しは厳禁。1回に込められた先生の朗読をしっかりと聞き、自分のものとしていくことが求められます。
 
また読む量も、あらかじめ子どものナレーション時間も考えて、20分で収まるよう、毎回コントロールされています。本が大好きな子どもたち。このメソッドに慣れていなければ、なおさら
 
「続きも読んで!」
 
となるのは当然のこと。
実際、我が娘もそうでした。
 
しかし、ここにはシャーロットの緻密な計算が隠されています。
それは”delayed gratification”と呼ばれる、目先の欲望を優先せず、自分の衝動や感情をコントロールする力。
 
飽きるまで読み続けるのではなく、あらかじめしっかりとプランニングを行い、ページ数を決めて、日々新たな楽しみに触れれるような形は、今となっては、我が家においては驚くほど機能しています。
 
…といっても、ここに綴ったことは、すべて彼女のスクール内の「レッスン時間」の話。
自分の楽しみとしての読書時間は、もちろんこのようなルールはありません。
 
「良い習慣化」に重きを置いたシャーロット・メイソン。
母がこのメソッドに心を奪われた点もこの習慣化にありました。
 
幼児期はきちんとできていたことが小学生となると案外崩れてくることを目の当たりにし、アカデミックな部分よりも、こういった部分を如何に整えていくか。
 
そんなことを考えていたときに、出会ったのがこのメソッドです。
 
モンテッソーリ教育と同様、実際車輪が回るようになるには、時間がかかりそうですが、この美しいメソッドを家庭で実践することは、とてもエキサイティングなこと。
 
存分に楽しみたいと思います。.:*・゚
 

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