モンテッソーリ教具への想い | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

{1D1E7A5B-CE1D-4ADE-8B22-70FE50EF70FF}


母がモンテッソーリ教育に惹きつけられた理由はたくさんありますが、その中でも「教具」への憧れは異常なほどでした。美しく彩られた教具、木のぬくもりを感じられる教具、見ているだけでうっとりしてしまう教具。海外のモンテッソーリ園の写真、そしてホームスクール家庭の写真を見るたびに、それだけで高ぶるこの気持ち。当然、我が子にも体験させてあげたいと母がまず購入したのは「ピンクタワー」でした。

 

我が子の夢中になる姿、そして正常化する姿を想像していたものの、全く違う。積み木にしかならなかったピンクタワー。そしてピンク一色ではつまらないと思ったのか、100円ショップで手に入れた色付きブロックの方がよっぽど食いつきが良いのです。

 

大人気ショップモンテママのたからものさんでも、HPを訪問させていただくと、まず最初に目に飛び込んでくる「モンテッソーリ教具は玩具ではありません」の文字。正しい提供方法を知らずして、モンテッソーリ教育は成り立たないということを身を以て痛感しました。

 

実際、様々な教師養成講座を経験した後の現在も、我が家の行っているホームモンテッソーリは「ごっこに過ぎないのではないか」と感じることがあります。あれほどまでに提示練習を繰り返し、何度も何度も自分自身と向き合い、そしてまた練習を繰り返した時間。でも、いくら練習を繰り返し、手先で教具が扱えたとしても、そこに込められた一つ一つの意味が理解できない限り、真のモンテッソーリ教育は決して生まれません。

 

だとしたら、家庭ではモンテッソーリ教育は不可能なのか。そんなことは決してないでしょう。ただモンテッソーリ園で行われていることが、100%家庭にて実践可能かと言われたら、それはやはり不可能と答えるしかありません。やはり家庭は生活をする場であり、おしごとだけをする場ではないからです。そして家庭には、おしごと以外にもできることが沢山あります。モンテッソーリ教育の柱となる「観察」という行為。我が子を観察すること。モンテッソーリ園では1日たった数時間しかできないところ、家庭では子どもが寝るまでできます。

 

我が家が昨年辺りから、おしごとのペースが落ちたのは、教具にかつてほど縛られなくなったから。教具がなくても、娘の生活のあらゆる場面にモンテッソーリ教育が根付き始めたとも言えるのかもしれません。母がやっとモンテッソーリ女史のメッセージを少しずつ受け取ることができるようになってきた結果・・・だと思いたいです(笑)。

 

 2、3歳の頃には無縁だった正常化。写真は5歳の娘。ピンクタワーと関わり合うその姿は、我が子ということを忘れるほど、畏敬の念でいっぱいになりました。集中する姿とは、これほどまでに美しいのかと、あの日の光景をしっかりと覚えています。

 

モンテッソーリ哲学を知れば知るほど、正常化していく子ども。

 

惜しくも、これに気付くまでに4年という月日を費やしてしまいました。

 

皆さんからいただいた教具に関する質問にお答えする前に、現在の心境を綴ってみました。どのように教具を揃えていったか。どこで教具を購入したか。どの教具を購入すべきか。

 

失敗談も含め、次回書き連ねてみたいと思います。

 

ご訪問、誠にありがとうございますハート

 にほんブログ村 英語ブログ 親子英語へ