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書店へ行くと、ずらりと並んだ小学校準備のためのワーク。娘の入学も近付いてきたんだなぁと改めて感じる瞬間です。といっても、学習面においては何も準備をしていない我が家。強いて言えば、母自身が、モンテッソーリ教師養成講座のエレメンタリーのマニュアルを取り出すことが多くなったことくらいでしょうか。
残念ながら一部を除いては、モンテッソーリ教育の初等教育は受けることが出来ないのが、今の日本の現状。けれども、「コスミック教育」と呼ばれる初等教育過程には、子どもたちがこれから未来を担っていくのに必要な学びがぎゅっと詰まっています。
大から小への流れのモンテッソーリ教育。どうして自分の住んでいる街のことさえ分からない幼児に宇宙を与えるのか。当時の母は疑問でした。けれども、枠組みのない広い世界を与えることの意義を、6歳の娘を見ていてひしひしと感じます。モンテッソーリ教育と出会わなければ、幼児期に宇宙など出会うこともなかったであろう彼女。想像力が養われてきたこの時期。気付くと、宇宙の本ばかり手に取っています。
宇宙がどのように誕生し、人間はどのように出現したか。そんな人類が辿ってきた道のりを探求出来るのがモンテッソーリの初等教育です。トップ写真の"Fundamental Human Needs"。人が生きていくために必要なものを、物資的ニーズと精神的ニーズに分けてスタートします。食べ物、衣類、居住、防衛などの物資的なものはもちろん、絵画、音楽、信仰、コミュニティなど精神的なものもなければ生きることが出来ない私たち。これらを詳しく探求していくのが、モンテッソーリ教育です。人が生きていくために必要な水は、一人当たり1日どれくらい必要なのか。飲み水はどこから来るのか。お風呂にはどれくらい必要なのか。理科や社会という教科の枠の中で、知識として学んだことはあっても、なかなかこのような大きな枠組でこれらを見てきたことがなかった母の子ども時代。世の中のすべては繋がっていることを強く感じさせてくれるのもモンテッソーリ教育の特徴かもしれません。
なかなかこの壮大過ぎるテーマを娘に伝えていくのは簡単ではないのかもしれませんが、大人の準備さえ整えば、6歳という年齢は吸収していく準備が整っているのでしょう。種を蒔くことで、花はしっかり自分で咲かせることが出来るのが子ども。敏感期の力強さを感じずにはいられません。