5歳児とアカデミック・ライティング | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

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先週、英会話教室のプライベートレッスンで発表の時間がありました。トピックは、"My Favorite Transportation(お気に入りの交通手段)"です。家族やお友達などにインタビューをし、皆んなのお気に入りの交通手段をチャートにまとめ、発表するというもの。

 

 
娘が選んだのは、自転車。その理由を先生に訪ねられると、「自転車は、こぐのが楽しいから。」すると、さらに理由を聞かれます。「自転車は、お友達と一緒にお出かけが出来るから。」アメリカ人の男性の先生、まだ理由を問いただします^^;「えっと・・・」と言葉に詰まるYuzy。すると、「自転車は、ガソリンが必要?」と先生から助け船。3つ目の理由は、「環境に優しいから」と言うことになりました(笑)。

■アカデミック・ライティングへと繋げる練習!?

少し前までのレッスンでは、単純に1つ理由が述べられればそれで良しとされていましたが、最近はこの3つの理由がお約束。どうやら、ここに隠された意図は、ここからアカデミック・ライティングに繋げようとされているようです。

「アカデミック・ライティング」

欧米の大学で必須となる課題はエッセイと呼ばれるもの。日本でいう小論文にあたるものですが、日本の起承転結という文章構成とは異なり、"Introduction(導入)ーBody(本論)ーConclusion(結論)"の形式が取られます。書き手の主観で進められる日本の論文とは異なり、いかに論理的に展開させていくか。このエッセイの書き方を学ぶために、「アカデミック・ライティング」と呼ばれるコースの履修が母の大学では必修でした。当時はトピックを決定したら、その主張をサポートするべき理由探しが日課の日々(笑)。一回につき50ページ以上課されることも珍しくないエッセイ。もしかすると、こんな日頃行われる脳内トレーニングこそが、海外では絶対的に必要とされる論理的な思考へと繋がっていたのかもしれません。

■欧米の子どもたちの思考の訓練!?

この日、娘に課された宿題は、案の定、この時の発表を元に、なぜ自転車を好むのか、その理由を3つ含め書いてくるというものでした。きっと、欧米の子どもたちはこのような訓練が小さいうちからされているのでしょう。保持教室でも冬に予定されているスピーチコンテストは、秋に行われるライティングコンテストの原稿を元に、自分の主張をスピーチするというもの。今まで「話す・聞く・読む・書く」といった技能はそれぞれ別物として捉えていましたが、そろそろそうではない時期にやってきたようです。

■またもや痛感、母語の重要性

この日のレッスンを別室で視聴しながら感じたことは、大事なのは英語力云々よりも思考力。何か質問をされたときに、いかに論理的に自分の意見を伝えることができるのか。その考える力が非常に大切であると感じました。娘の思考手段は母語であるため、やはり今後、バイリンガル育児を追求していきたいのなら、この母語の重要性を常に意識していかなければ、我が家においてはなかなか英語と上手く付き合っていくことができなさそうです。

2言語の環境の中で暮らすということは、決して楽ではないのかもしれません。
でも、母語だけでは味わえないような世界が存在するのが親子英語。
それを醍醐味と捉えるか、苦労と捉えるか。

様々な想いが交錯した5歳の夏のプライベートレッスンでした^^

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