そんな時、先生からヒントを頂いたモンテッソーリ教育の「大から小」という流れ。ビッグピクチャーとしてまずは捉えておき、細部を徐々に見ていくという手法を思い出したのでした。ただ、この順番に関しては、海外の講座だと前後している部分もあったり、モンテッソーリアンの先生の中でも一概には言えないのかもしれません。しかし、当時の娘は、親が思っていた以上に、この教具に興味を抱き、今でも出番があるおしごとになりました。
「ほら、これはね、10の棒だよ。数えてみるからよく見ててね。」と若干口調も母っぽいです^^;
「10と1で11、10と2で12、10と3で13・・・・」と11から順に金ビーズと色ビーズで並べていきます。
かつてよりは空間把握も上手になりました。19まで出来たら、連続数の呼称を確認します。金ビーズと色ビーズで数を19まで構成したら、次のステップです。セガン板Ⅰがついに登場!数字版を1が上に来るように並べていき、おしごとの準備をします。
「10と1で11、10と2で12・・・」と伝えながら、数字板を「10」の木の上にスライドさせていきます。どうやらこのスライドさせる感覚がたまらない様子。この感触を味わいたくて、時たまこのおしごとに戻ってくるようです^^;次はセガン板とビーズの両方が登場です。ビーズで示した数を元に、セガン板を合わせていきます。量・数詞・数字の三者関係が一致して初めて子どもたちは量の概念を獲得していくと言われる理由が、実際に行ってみるとよく分かります。
「10と4で14、104じゃないんだよ。」と注意をしてくれる5歳児。スライドさせる手をゆっくりと示したり、結構母の提示を見ていたようです^^;
・・・と同様の手順で19まで行っていきます。ここは提示のハイライト。「ママ、見て!19の下は何もないでしょ?どうしてだか知ってる?」と、ちょっと役者がかった台詞を言う娘(笑)。「ここの空いているところは、まだ数字が繋がっていくんだよ。」と、完璧な提示をしてくれました^^
まだつながりの要素があることを示してくれているこの空欄。数は無限ということが、こんな教具にも表れているようです。
完成です(笑)。「11、12、13・・・」と狭いおしごと部屋に娘の声が響き渡りました^^
大人である母にとっては、とても単純な提示のように見えましたが、実際に娘にはまだまだ学ぶことができる要素はたくさんあるようです。金ビーズや色ビーズを等間隔に並べることも、今でも神経を使っている様子。ボックスに戻すときも、なるべく綺麗に並べたいという気持ちが働くようです。
今思うと、3歳の頃、「どうして11は101じゃないのか?」と答えが分からずに泣き出す娘がいたことを思い出しました。当時の母は上手く説明することもできず、オロオロするばかり・・・。けれども、まさに答えがこの教具にあったのでした。「10」という数字の上に「1」という数字を載せることで、視覚でも体験することの出来るこの教具。実際教具を使わずともしても、同じ提示は可能なため、もしここで躓いているお子さんがいたら、ぜひお母さんたちはこの「体験」をさせてあげて欲しいと思います。
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