手のひらいっぱいに感触の違う立体を十分に触った後は、投影版と呼ばれる教具を使い、面と面をペアリングしていく作業。全体から受けた印象と、部分の印象ではまた違うことが楽しいようです。
そして、幾何学立体を分類してみます。子どもにとっては何気ない行為でも、まさにこれらは、感覚を知性によって分類したり、比較したり、関連付けたりする作業。こうして子どもたちは様々なことを感覚として捉えていくのだと感じます。
この日は、先日手作りした絵カード合わせも行ってみました。元々は英語版のカードを使用したため、フォルダーの表紙が英語という手抜き状態^^;日本語で馴染んだら、いつかは英語のおしごととしても行ってみたいと考えています。
絵カードに合わせて実物と合わせていきます。
名称は自分のファイルにも入れておきたいと、メモを取る5歳児(笑)。
「三角錐」はとがった部分を何度も触り、「いたい~」とふざけながら、感覚でこの形を吸収しているようです。
ある程度、名称が分かるようになってきたら、今度は絵がない名称だけのカードと実物をマッチング。母は間違えそうになりましたが、5歳児の出来は素晴らしかった(笑)。
この日は、休日だったため、おしごと3時間コースへと突入。幾何学立体と十分に触れ合った後は、「作ってみたい!」とペーパー版立体の工作開始です^^
娘撮影による「円錐」(笑)。以前だったら、丸める部分など、なかなか自分では出来なかったと思うのですが、やはり5歳ともなると案外器用に作っていました。展開図から見た印象と実物の印象が大分違ったようで、ここにも食いつきまくり・・・!子どもの興味って本当に色々な部分へと広がっているのですね。
この日塗ったものは、幼稚園で作ってきた掲示物と一緒に作品として飾っています。後日、幼稚園でも幾何学図形を利用した遊びを行ったらしく、どうやらこの日のおしごとがインスピレーションとなったのだとか。図形を組み合わせて新たな図形を生み出す過程が楽しくて仕方がないようです。
以前に比べると感覚教具の出番は少なくなりつつある我が家ですが、それでも定期的に触れてみると、前回とは違ったおしごと内容になることに驚かされます。この日は、それぞれの幾何学立体の名称紹介に留めるつもりで、説明文は用意しなかったのですが、ペアリングをしているうちに「円柱」「円錐」などに触れながら、それぞれ「柱」「錐」の意味を見出したようでした。大人から告げられて暗記するよりも、このように自分で見出すことのできる力は、モンテッソーリ教育の賜物だと感じます。
母の小学生時代は、図形が苦手でしかなかったのですが、今の娘の幾何学図形との触れ合い方を見ていると、とても羨ましくなります。日常生活からこのような形を意識してみたり、自分で作ってみたり、アートとして楽しんでみたり。おしごとという枠を超え、できることがたくさんあるこれらの図形。そんな環境をちょっぴり整えてあげるだけで、急に楽しいものとして捉えることができる!こんなヒントを、いつもモンテッソーリ教育からもらっています^^
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