音楽家の才能は親からの遺伝?

 

 

音楽家の才能は親からの遺伝だけで決まるわけではありません。では、なぜ有名な音楽家や指導者の子どもたちが偉大な音楽家になる傾向があるのでしょうか?それは、生まれた時から音楽の環境に身を置いていることや幼少期から楽器に触れる機会が与えられていることが影響しているからではないでしょうか。また、幼少期から遊びの一つとして本人の自覚なしに親の手ほどきを受けていることも考えられます。

 

 

2021年のショパンコンクールで注目を浴び、現在活躍中のピアニスト角野隼人さんの母、角野美智子さんはピアノ指導者として活躍なされています。とても興味深いインタビューの記事をみつけました。この記事に書かれていることから察すると、隼人さんが1歳の頃からモンテッソーリ教育の教育理念でもある「子どもの目が輝くこと、子どもの夢中を見つけて見守る」という子育てをなされてきたようです。まさに家庭でも実践できるモンテッソーリ教育理念を独自の子育てに応用されていたようです。隼人さんは幼少期から数字にとても興味を持っていたそうです。お母様が幼少期に気づいた「数字に夢中になる姿」が後に、東京大学工学部そして東京大学大学院では情報理工学系研究科創造情報学を勉強されたことに繋がっているのだと思います。

 

以下インタビュー記事より抜擢

『ピアノは一歳半ごろに始めました。小さいころから身近にピアノがあったので、おもちゃで遊ぶように音楽遊びをしているうちに弾けるようになり、ドレミで歌えるようになり、耳コピで弾けるようになって、音楽がどんどん言葉のように入っていきました』

『数学もピアノも、心がけたのは遊びと勉強の境目を作らずに、学びが楽しい、新しいことを知るのが面白いという意識を育てることです。そして、親も一緒に楽しむ。その結果、数学とピアノはどちらも隼斗を形作る大きな要素になりました。』

角野美智子さんのインタビュー記事のリンクです。https://www.asahi.com/edua/article/14662576