こんにちは。
ご覧いただき、ありがとうございます。

子供の成長は本当に早いものです。そのため、教材作りや様々な書籍に注意を払い、常に良いものを提供しようと努めています。
子供たちや若い保護者の方々から刺激を受け、出会えたことに感謝しています。

7月も頑張りたいと思います!

それでは、今日は分類力に関する私の見解をご紹介いたします。

 

モンテッソーリ教育における絵カードを用いた学習は、分類能力の育成に重要だと考えています。言語分野の絵カードと文化分野である生物や地理の絵カードがあります。

分類とは、「AとBは異なる」「BとCは異なる」と単に区別するのではなく、「これはAのグループに属する」「これはBのグループに属する」といったように、生物をグループ=仲間としてまとめることです。
さらに、グループ間の関係を推測していくことも含まれます。
この能力を分類力と呼びます。

生物学において、分類階級は上位から「界、門、綱、目、科」という順序で、階級が上位になるほど、より幅広い共通点や相違点に基づいて分類されます。
「種」は生物分類の基本的な単位です。

 

幼児教育で難しいことを言っているように感じますか?
でも、これを知っていれば子供との関わり方にプラスの影響を与えると思いますよ。

 

モンテッソーリ教育における絵カードは、種類名や分類名がカードケースに明記されているのが特徴です。

例えば、「りんご」「ぶどう」「いちご」はすべて「くだもの」と分類されます。これにより、「これらは全て『くだもの』ですね」と子どもたちに教えることができます。名称や文字を覚えることも重要ですが、さらに深い理解を促せるものです。

もし家庭にもそれらがあれば、分類名を紹介することがお勧めですよ!

 

絵カードがなくても問題ありません!
散歩中に見つけた虫や花の名前だけでなく、

これは何の種類かな?

という声掛けも良いでしょう。

子供が「種類って?」と尋ねたら素晴らしいですね。

 

大人は子供が多くの物の名称を知っていると安心するものです。
しかし、重要なのは正確な分類名を知り、それに基づいて物事を理解することです。

例えば木を考えると、幹や枝があり、そこに葉が生えるというイメージです。

物の名称は葉にあたります。葉は自然と幹と枝から生えてきます。

子供たちは、幹を育て、枝を伸ばすことで、自ら葉を生やしていくのです。

したがって、子供と接する際には

 

たとえ「梨」の名前を知らなくても、「果物」というカテゴリーは知っている、
「定規」の名前を知らなくても、「文具」というカテゴリーは知っている、
「茶碗」の名前を知らなくても、「食器」というカテゴリーは知っている。

このように、カテゴリーの枝がしっかりと形成されていれば、物の名前という葉は自然と成長していくものです。カテゴリーの枝がしっかり形成されている子は自ら成長していくだろうと思うのです。

 

 

分類とは、違いによって区別するのではなく、類似点によって仲間を見つけ、共通点や差異を理解することです。分類能力を身につけた子供は、関連性を見出し、自ら分類し、知識を深めていきます。

モンテッソーリ教育の絵カードは、このような学習方法を重視しています。

 

7月も楽しく取り組んでいきたいと思います!

 

表紙に「のりもの」と記載されています。