退院してから手術前のCTスキャン画像をスマホで写真撮らせてもらいました。術後はまだCTスキャンを撮っていないのでレントゲンしかありません。

 

正面からのCTスキャン。脛骨(太い方)が粉々。中身もこぼれちゃっています。腓骨も派手にボキボキ状態。

 

横斜めからから。脛骨の折れた先が皮膚を突き破らなくてホントに良かった。もっとシャープに折れてたら突き破っていたかも。

 

後ろ。方面ほどバキバキではない。これをみて主治医はそれなりに治る可能性が高いを思ったそうです。

 

ここで思い出さないといけないのが、このCTスキャンと1回目のレントゲンは緊急に運び込まれてすぐに撮影したこと。すでに痛さピークだったものを固定して若干安定させてくれていたシーネ(固定するプレート)を外して先ずはレントゲンの硬い台の上でプランプランになっている足を上向けて、横向けて、斜め45度でキープしてなど言われた事。動かすたびに激痛を遥かに超える”物”を感じて絶叫していました。さらにCTスキャンではプランプランの状態で硬い台の上で数分間動かないで我慢しろと言われたのには脂汗とかいろんな汗が吹き出ました。もちろん毎回そこからストレッチャーに移動もこの世には存在しない痛みを感じてましたが....。 他の方のブログで同じ様な骨折をされた方が「人生で2番目の痛み、一番が子供を産んだ時」って書いてましたが、この世のお母さま達には尊敬しかありません....。

 

そして術後のレントゲン画像。手術終わった日に妻に渡されたプリントをスマホで撮影。

 

良い感じでプレート、ネジ類そして腓骨には自転車のスポーク(車輪パーツ)みたいなのが骨の中心を貫通。折れているかけらが気になりますが、先生曰く「勝手にくっついてくれるでしょう。それよりも脛骨がしっかりくっつかないと歩けない」とまた脅されました。ちなみに散らばってた骨の中身は人工の物で埋めたらしいです。

 

事前の手術説明では「体内に金属や人工骨を入れる必要があるが、人によっては宗教上の理由やその他の理由で拒否される事があるが、君はどうみても大丈夫そうだけど、いいよな?」と....。間違いないので「はい、全く問題ありません」と言いましたがある意味親近感が沸いた瞬間でもありました。担当の主治医は50代ぐらいの先生でどうみても現場で経験を積んでいったタイプ、の野生的な感じの先生で初めてお会いしてから凄く安心できました。皮肉なんですが、直前の手術説明で「まだどうやって治すか分からない」とハッキリ言われたのですが、反対に安心出来たんですよね。一緒にCTスキャンを見てど素人の僕でも粉々になっていてどうやって形を再現するのだろう?と思ってしまった訳で、プライドや知ったかがなかったのはホントに良かったと思っています。そして結果論ですが、入院してから手術まで数日あった事で数名の外科医で色々な手術方法を議論する事が出来たと後からしりました。ちなみに実際に切開してから再建方法を決めたそうです...。経験が無いと出来ない事ですよね。

 

手術の翌日のリハビリで手術を見学したK先生から「主治医の先生はホントに凄かったですよ。あんなに頑張って手術を行っている姿、感動しかありませんでした。あーでもない、こーでもない、足をガバーと開いて骨折箇所に向かう本気度、集中、全てが伝わりました。私もあれを見てしまったからには全力以上であなたの足のリハビリを行いますから、覚悟しといてくださいよ!」 。本当に良い先生達に巡り合う事が出来ました。