スーピーと散歩してると

どこからともなく

タバコの香りがしてきた。



体の奥の方でその香りを喜んでいる

自分に気づいてビックリした。



タバコをやめて

何年になるんやろう?



何十年になるはずやのに

今でもタバコの煙に

喜ぶなんてやばいなぁ。



それで思い出した!



昔々タバコをやめて

何年かたったある日

もう大丈夫やろうと思って

別に喫いたくないのに

友人にタバコをもらって

喫ってみたら


翌日から普通に

ガンガン喫いだしてしまったことを。



そんなことが2度もあって

学習したつもりになってるけど


タバコをやめて何十年にもなるねんから

もう大丈夫と思ってるけど


調子にのって1本喫えば

又元の木阿弥になってしまうのかな。




そういえば、昔パプアニューギニアの

ミュージシャンとバンドをやってた時

メンバーにジョンという男がいた。



ニューギニアの大スターで

他のメンバーからも一目置かれてる彼が

俺に日本のタバコを喫ってみたいと

言って、すごくうまそうに

俺のタバコを喫いだした。



彼から2か月ぶりの

タバコだと聞いてビックリした!



喫いたくなったら喫うらしい。



タバコの中毒性に負けない

意志力があって


そのことを特別と思っていない。


カッコイイ男やったな。




そうそう、彼はでっかいインコを

飼っていて、指笛をピーっと鳴らせば

大空のどこからか真っ赤なインコが

飛んできて、彼の肩に停まる。



嘘みたいやけどホントの話です。



タバコの話やったのに

段々と大自然に生きる人たちの

美しさやカッコよさを思い出してきた。



文明から遠のけば遠のくほど

そこには俺らが簡単に理解

できないような世界が展開してて


イイも悪いもまるで夢のような

出来事に出会える。



完全に忘れてた旅の思い出を

次から次に思い出して

細胞が目覚めるというか

突き抜けるような

力強い喜びを感じ



バックパッカー時代に

旅先で感じてた

あの自由な感覚が

めっちゃ久しぶりに蘇ってきた。



そうか、あの旅の中で

色々感じてたことが

俺の人生の道標になってるんや!



なんか妙に納得した。