マイケルジャクソンの映画
『THIS IS IT』を観てきた。

すっかり忘れてたマイケルの凄みや凄まじさを
しっかり思い出したし
エンターティナーという職業が持つ
危うさみたいなモノを改めて考えさせられた。



もういつ頃だったかも思い出せないくらい随分前
たまたま西宮球場でマイケルのコンサートを観た。

アイドル色が強すぎて、大して興味がないまま
なんとなく観に行って、度肝を抜かれた。

今までみたことのない世界が次々と展開していき
それまで観てきたものとは、規模もスケールも違いすぎて
まるで夢の中にいるような錯覚を覚えた。

バンドの音も歌も照明も展開も全てが完璧で
どうすればこんなステージができるのか
想像すらできなかった。



とことん打ちのめされたその感動も
どんどん奇妙に変化していくマイケルの顔や
加熱する児童虐待報道の時間経過の中で
すっかり色あせてしまってる頃

こむぎとシャスタ山に向かってる最中
マイケルの訃報を知った。

田舎のハイウェイをドライブしていると
どのラジオ局に回してもカントリー1色で
2人ともポップな音楽に飢えまくってた時
急にどの局に回してもマイケル1色になった。

英語がちゃんと分からないなりにも
ヒョットしたら…と思いながら
タコスを食べに入った店で店員に
マイケルが亡くなったことを知らされた。

それからどこに行っても、テレビをつけても
マイケル、マイケル、マイケルで
アメリカでのマイケルの存在の大きさに驚いた。




どうしたらこんなステージができるのか…
想像できなかった謎が映画で明かされていく。

演出家はマイケル自身だった事。

全ての流れを本人が創りだしてる事。


ステージの全てを本人が把握していて
少しの隙もない程に丁寧に丁寧に
創り上げていくプロセスを
本人のチェック用に撮られた映像から生生しく伝わり

この人の才能の大きさと
ステージに全身全霊をかける情熱の凄まじさを思い知った。


大昔に観たあのステージのあの大きな感動を
改めて思い出した。


マイケルの偉大さを今初めて分かった気がする。