1年間に数えるほどしかない
スペシャルな季節がやってきた。

暑くもなく寒くもなく
空気が澄んでて空が高く
太陽の日差しが肌に優しい

そんな気候に誘われて
家族で箕面の山奥にある
日本の芸能の開祖と言われる
役行者(えんのぎょうじゃ)の
お墓参りに行ってきた。



修験道(山岳信仰)の祖と
言われてる人のお墓なだけに
一般の人が見つけにくい
山深い秘密の場所っぽい所にあるねんけど

8年前、愛犬チョッピーと山歩きをしてる時に
チョッピーが妙な道に迷い込んで偶然みつけた。


そもそもこの役行者とは深い縁があって
東京での音楽生活に見切りをつけ
関西に帰ってきて
あーやこーやと迷ってる時に

奈良の天川村に芸能の神様を祭ってる
有名な神社があることを知り
時々お参りに行くようになった。

そこに祭られてたのが役行者で
奈良と和歌山の県境に近い
山深い所まで丸1日かけて何度か通ううちに
神主さんと親しくなり、話しこんでる時に
役行者が天川村(奈良)と箕面(大阪)と伏見(京都)の
3ヶ所に寺を開いたことを知った。

「えーっ箕面って俺が住んでる所やん」

てなことで、話をよくきくと
チョッピーの散歩で毎日のように通ってた寺が
ソレと分かり、なーんやワザワザこんな遠い所まで
来なくて良かったんやと大笑いした。



そんないきさつがあってから数年後
たまたまこのお墓を発見しただけに
見つけた時は、鳥肌がたった。

そのお墓には役行者の銅像が建ってるねんけど
怖そうで優しそうな
山岳信仰の開祖らしい雰囲気が漂ってる。

今年の夏に行ったカリフォルニアの
シャスタ山で感じたような
凛とした空気的なものをここにも感じる。


険しい山道を登ってきたのと
今年1度もここに来てなかったことを
心の隅で気にしてただけに
大事なことをやりとげたような達成感で大満足。


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