台風の風がこの辺りを
今ビュンビュンと吹き荒れてる。

外に出て大木が柳のように大きく揺れる様子を
ずーっと見てた。

怖くなるような凄いエネルギーに
圧倒されながらもこのとてつもない
非日常的な美しさに魅せられてた。

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子供の頃から台風が大好きで
仲間と一緒に大荒れの海岸に見に行って
ずぶ濡れになって奇声を発し
まるで台風と同調するような感じで
遊んでたことを思い出す。

そんな中で、忘れられない体験をしたことがある。

いつものように砂浜で悪ガキ5・6人で
ずぶ濡れになって遊んでいると
急に風がピタッとやんで
空からいく筋もの光が後光のように差し込み
真っ青な青空が突如現れた。

台風の目なんて知らなかった俺らは
何が起こったのか理解できず
全員立ち止まってポカーンと空を見上げてた。

確か小学4年生ぐらいやったと思うねんけど
あの時の奇妙な感覚を今も体が覚えてて
こうやって書いてるうちに
スローモーションのような感じであの一瞬が蘇ってくる。


そして台風の翌日は網を持って海に行くと
でっかい魚がいっぱい獲れたりして
ワクワクする一大イベントだった。

そのよく遊んでた砂浜っていうのが芦屋川河口で
今は超お屋敷街になってるけど

俺の子供の頃は小さな漁村とお屋敷と
おまけに異人館なんかも混在してて
今考えるとなんとも不思議な空間だった。

漁村の迷路のような入り組んだ路地が好きで
その美しさを当たり前にして遊んでた。

海と川と山と漁村とお屋敷に異人館。

妙な組み合わせの絶妙なコントラストが
なんの違和感もなく存在した時代と場所で
多感な時期を過ごせた幸運を改めて感じる。



今回の風、めっちゃ長い時間吹き荒れてる。
大きな被害が出ないといいなぁ。

久しぶりにビカビカに輝いてた
子供時代にタイムスリップしてじっくり堪能できた。

明日は南の島の匂いのする空気が
この国を覆ってるハズ。