

龍神ステージ、今年最後のアーティスト、小田さんが登場すると、会場中の気温が少し下がったように感じられた。
息を呑むような緊張感と静かなる興奮、客席から伝わってくる静寂は、今までのモンバスでは一度も感じたことのない、初めての体感。
これが日本のポップス・シーンのトップに立ち続けてきた証拠だと実感した。
震えるようなハイ・トーン・ヴォイスが広い会場中に響き渡ると、圧倒的な歌の力に身体がしびれるようだった。そして、あっという間にライブが終わると陽が沈んでいた。
素晴らしいステージ、と簡単に言葉にするのも申し訳ないくらい、今日この場所にいられたことの幸せに浸り続けた。
