女「どんなお仕事されているんですか?」
男「コンピュータ関係かな」
女「目が疲れませんか?」
男「いや、それは慣れたけど、いろいろ疲れるね」
女「じゃぁ、そこに座ってくださいね」
男「変わった椅子だね」
女「いろいろ・・・って?」
男「メールはバンバン来るし、電話やら打ち合わせやらなんやら」
「まぁ、そんな感じかな」
女「忙しいんですね」
男「給料は安いけどね」
女「ヒマよりはいいですよ」
男「ヒマの方がいい」
女「ちょっと聞いてもいいですか?」
男「いいですよ」
女「エクセ・・・る?ワード?」
男「うん」
女「あるじゃないですかー」
男「うん」
女「どうやったら覚えられるんですか?」
男「どうして?」
女「んー、ちょっと」
「そういう仕事って、どうかなと思って」
男「仕事で使うのは、やっかいだね」
「たぶん、使い方がわかるっているというより」
女「はい」
男「もやもやしたことを、どんな風に整理するかを考えるのが難しいんだよ」
「使い方は2の次」
女「そうなんですか」
男「いや、実際どんな仕事かわからないけど」
「少なくとも僕の回りはそんな感じ」
女「あたし、バカだからだめね」
男「そんなことないさ」
女「では今度は、こちらに」
「滑るから気をつけてくださいね」
男「メールは書くでしょ?」
女「はい」
男「それだって、もやもやしたことを整理することの一つだよ」
女「でも、短いメールばっかり」
「長いのは、書けないなー」
男「うん、人に何かを伝えるって難しいよね」
女「そうですね」
男「伝えるための手段て、勿論文章もあるけど」
「表にしたり、図にしたりいろいろあって」
「そういうときに、エクセルとかワードが必要になる」
女「そっかー、あたし使い方ばかり気にしてたけど」
「一番いい手段を選ぶことが大切なんですね」
男「そう、触れ合って伝えるのが一番いい場合もある」
女「あら、どんなときかしら」
男「僕らの仕事は、システムを作ることなんだけど」
「まず前提として、守らないといけないルールがあって」
「世の中のルール、会社のルール、業務のルール、プログラムのルール、機械のルール」
「これらルールの間も関係があるし、勿論これから作るシステムのルールにも影響を与える」
「これらのルールは、はっきりしているからまだよくて」
「そこに人間が絡んでくると、人間ってもやもやの塊だからさ」
「もうどうしたらええのん?」
「太郎さんと花子さんがいました。さぁどうでしょう?」
「って感じだよね」
「でも、やらないことにはおまんま食えないし」
「そういう、ごちゃごちゃしたものを整理して表現しないといけない」
「僕らは、その整理すること全般をモデリングって呼んでいるんだ」
「整理するために文章を書くのであれば、それもモデリングなんだ」
「ふー」
女「大変なんですね」
男「そうだね、ちょっと喋りすぎた」
「ここで寝てもいいかな」
女「いいですよ。フフフ」
男「じゃぁ、少し休ませてもらうよ」
「おやすみ siri」
女「おやすみなさいタンジ」