長く一人暮らしの家に住む自分にとっては、ちょっとした(いや大そうな)マイホーム選びのような感覚でしょうか。とても楽しい仕事の1つです。
オフィスは来訪してくださる取引先やアーティストの人たちに対しては会社の顔になります。また、毎日一日の大半をそこで過ごす社員にとっては、モチベーションや仕事のパフォーマンスにも影響する大事な空間です。
そんなわけで、うちの会社らしい顔、社員にとって快適な場所を作り上げることがこの仕事の成果なのですが、かと言って豪邸や天国のような環境を作れるかというとそうではなく、内装や家具にかけられるコストやオフィスの広さが制約になるわけです。
でも、その制約の中で考えることがめちゃくちゃ楽しいんです。
仮にオフィス移転全てにかけられる予算を100としたら、エントランスやパーティション等の造作にかける予算とデスクやチェアーにかけられる予算をどういう割り振りにすればいいか考える必要があるし、なるべく多くの人が入ることができるようにしつつも、働きやすい程度のゆとりある間取りである必要があります。
その他にも、落ち着く感じかクリエイティビティを刺激されるようにするのか、長くいても飽きないかなど、本当に考えるポイントが多いです。
オフィスデザインを通じて、自分がどんな会社にしていきたいのかを考えている気がします。
ちょっと話は脱線しましたが、これが仮に予算が無限にあるとしたら、きっとこんなに楽しめないと思います。
そこに制約があるからこそ、創意工夫が楽しいんです。
こんなにカッコいいソファが○○円だとか、こんな作りにしておけば将来人数が増えても△△人入るとか、そういうことが楽しいです。
他の人がどうかはわかりませんが、僕はきっとどんなに美味しい料理を食べても、それが何万円もしてたらそりゃ旨くて当然だろ・・・と思うと思います。でも、800円でめっちゃ旨かったら、料理の味以上に、そんなお店を見つけたことを幸せに感じると思います。
これって、考えてみると経営戦略そのもののような気がします。
僕にとって会社経営はとても楽しいのですが、それは今の資金、人数、法律、市場、競合などの制約があり、その中でどれだけのことを自分達が実現できるのかを考えるのが楽しいんです。
逆に言えば、きっと何でも許される王様になっても楽しくないだろうなぁと思います。
