今日は美術デザイナーのYang仁栄さんについて書きたいと思います。

Yangさんは、これまで僕がプロデューサーでクレジットされているドラマの多くで美術デザインを担当してもらっている人です。

美術デザイナーという仕事は、美術チームを率い、美術セットのデザインやロケ場所を飾り変えて撮影場所として使用する時のデザインを考えるポジションですが、今回のような1シチュエーションドラマでは、それが全てと言ってもいいくらいお店のデザインが重要でした。

また、昨日も書いたように、ドラマ作りとレストラン作りは平行しており、実際にレストランとしてもオープンできる場所を作り上げるのはさぞかし大変だったと思いますが、レストランプロデューサーの兼元さんも、Yangさんのセンスには驚いていましたので、本当にお願いして良かったと思います。

実際、あのお店のデザインに決まるまで、何度も打ち合わせを重ねましたし、時間が無い中であのお店を仕上げるという現実的な問題もありました。

その上で大掛かりな改装工事に臨んだわけですが、普段、美術セットを作る大道具さんにお願いするのか、そういう改装工事専門の業者さんに頼むのかなど、いちいち勝手が違います。

でも今回は時間が限られていることもあり、普段ドラマなどをやっている大道具さんにお願いしましたが、結果それが大成功だったと思います。

まずなんといっても、テレビの世界はスピードが早いので、「明日使うものを今日つくる」日々に慣れている大道具さんの仕事は本当に早いのです!!

ドラマに出てくる「ラポール」は白中心に赤色が映える世界観ですが、それは元あったお店の床や壁、天井を全て白く塗る所からスタートしたのでした。

その後に厨房やメインフロアの飾りを色々と足していきついにお店が完成したわけですが、それにしてもこれだけ素敵なお店を作ってくれた美術チームには心から感謝しています。

美術プロデューサーの小林民雄さん、美術デザイナーのYangさんをはじめとした美術チームの皆さん、本当にありがとうございました!!

来週からオープンしますので、ぜひみなさんにも一度、ラポールにお越し頂ければと思います。