かわいいムーミントロールとやさしいママ、おしゃまなミイにすてきな仲間たち。毎日が平和すぎてものたりないムーミンパパは、ある日一家で海をわたり小島の灯台守になります。海はやさしく、ある時はきびしく一家に接し、パパはそんな海を調べるのにたいへんです。機知とユーモアあふれるムーミン物語。


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なにか心配ごとでもあるのとムーミントロールに尋ねたところ、ないと言われたムーミンママの台詞が素晴らしかったので、引用。

(実はムーミントロールはモランにつきまとわれて困っていたのですが…親に心配かけたくなくて嘘をつくのは子供あるあるですな)

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「さあ、あしたもまた長い、いい日でしょうよ。しかも、はじめからおわりまでおまえのものなのよ。とても楽しいことじゃない!」

さらに、ムーミンパパとママの奥深いやりとりも残しておきます。

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「いったいぜんたい、おまえはどこへ行っていたんだ」と、ムーミンパパがさけびました。


「わたし?空気を吸いに、ほんのちょっと散歩してきただけ」と、ムーミンママはむじゃきにいいました。


「しかし、おまえ、わたしたちをこんなにまでおどろかすのは、よくないね。わしたちが夕方家に帰ってくると、おまえはいつもここにいるーこういうきまりになっているんだ。それをよくおぼえていなさい」


こう、パパはいいました。ムーミンママはため息をつきました。


「それがたまらないのよ。たまには変化も必要ですわ。わたしたちは、おたがいに、あまりにも、あたりまえのことをあたりまえと思いすぎるのじゃない?そうでしょ、あなた」


ムーミンパパはいぶかしげにママの方を見ましたが、ママはわらってぬいものをつづけるだけでした。


…ママの方がパパより何枚も上手ですな。