神護寺 2014年11月8日
▲神護寺 2014年11月8日訪問時

こんにちは。

季節は秋。秋と言えば、読書の秋。

ということで。

前回のブログの続きとなります。笑

「日本人にとって宗教って何だろう?」武光誠著 という本を読みました。

なぜこんな本を読んだのか?理由は前回のブログに記載しました。笑

日本人にとって宗教って何だろう
▲「日本人にとって宗教って何だろう?」武光誠著

私的には感動するくらいわかりやすく、頭の中がスッキリしました。

私もこの本から学んだことを個人的に整理しようと思って今回のブログにしました。

そのため今回のブログは誰かのための記事というよりも、

100%自分の頭の整理のための記事です。汗

ご興味があればお付き合い下さいませ。

今回は日本に仏教が伝わる以前の時代、

旧石器時代と縄文時代について整理してみました。
※ここからは著書の内容を整理した内容のため、
※著書の引用とほぼ等しいです。

四天王寺
▲四天王寺 聖徳太子創建

今回は日本に仏教が伝わる以前の時代、

旧石器時代と縄文時代について整理してみました。

仏教が日本に伝わったのが 538 年、( 552 年という説もあります。)

歴史上の人物である聖徳太子が生きる大昔。

そしてそれよりも昔の時代と言いますと。

邪馬台国の卑弥呼がいた時代は 2 世紀末から 3 世紀半ば。

縄文時代の始まりは、紀元前 1 万 4 千年頃。(みんなで狩りする時代? 笑)

そして日本列島の人類が残した最古の遺跡が紀元前約 3 万頃の旧石器時代。
(想像できない 笑)

ということは、

仏教が日本に伝わってから現在 2015 年までの歴史よりも、

仏教伝来以前の歴史は約 3 万年と圧倒的に長く、

日本人の宗教の原点はこの 3 万年の間に見い出すことができるということ。

宇治上神社
▲宇治上神社 神木

旧石器時代と縄文時代の人々は、

精霊崇拝 ( アニミズム ) にもとづく信仰を持っていたとされています。

精霊崇拝 ( アニミズム ) とは、

人間、動物、植物や器物等、さまざまな自然現象に霊的なもの、

すなわち精霊(霊魂)を感じるという信仰のこと。(※著書引用)

槍?を持って猪を追いかけたり、

海潜って魚を取ったどーしたり、

森でキノコ採ったりと、

人々が自然の恵みによって生きていた時代に精霊信仰(アニミズム)は生まれ,

自然に対する感謝の気持ちの表れとされる。

鷺森神社
▲鷺森神社

世界に目を広げると日本だけでなくキリスト教、イスラム教や仏教を信仰する人々、

全ての民族には精霊崇拝を信仰する時代があり、宗教の原形とされる。

現在でもアジアやアフリカの奥地では精霊崇拝を信仰している地域があるし、

テレビでも原住民の村を取材する番組があったりしますよね。

高層ビル等の近代的なビルを見て感動するだけでなく、

自然の巨木や美しい自然の景色を見て感動する気持ちがあるのは、

自然に対して尊敬する気持ちが私達に残っている証かもしれませんね。

高山寺
▲高山寺

日本にも旧石器時代の遺跡があり、

石器や焚き火の跡、石製のまな板等の生活の跡が発見されている

北海道今金町にある「ピリカ遺跡」には墓と思われる穴の跡や、

勾玉のような死者に捧げる石製の玉が発見され、死者を手厚く葬っていた形跡があります。

毛皮を体に巻いて狩りするような人達が、死体を大地に放置することなく。

大切に死者を葬る行為から、当時の人々が霊魂的な存在を信じていたのではないかと推測される

死者を大切に扱うことで、またこの世に生まれ変わると考えていたのではないか。

死者の魂が、自分達を見守り、自分達に恵みをもたらしてくれると考えていたのではないか。

彼らが何を考えていたか100%の答えはわからないが、

世界的にも精霊崇拝をしていたことは常識だそうです。

人類の原始的な気持ちというか、考え方を感じます。

貴船神社
▲貴船神社

縄文時代の遺跡は多く残っており、多様な土器や祭器が発見されている。

学校の教科書に出てきた女性をかたどった土偶は、

当時の人々が子供を産む女性に神秘的な力を感じ、

子孫の繁栄を願うために祀ったものとされている。

また地中に石を組んで作られたお墓や死体を大きな土器に収めたお墓の跡が確認され、

旧石器時代よりも死者を丁寧に葬るようになった。

また勾玉と呼ばれる日本独自の装飾品も登場し、

生きてる人がお守りとして身に着けたり、死者にお供えたりしたとみられている。

秋田県の大湯環状列石と呼ばれる縄文時代の遺跡には、

たくさんの石を円形に、ミステリーサークルみたいに並べた跡が発見されている。

子孫繁栄や豊作を祈ったり、死者の霊魂を葬った祭祀遺跡とみられている。

そしてこのような祭祀遺跡が神社へと繋がっていったと評価されている。

琵琶湖 湖北
▲琵琶湖 湖北地方

宗教と聞くと、怪しいや怖い、胡散臭いという負のイメージを持ってしまうのですが、

縄文時代や旧石器時代はそんな負の感情を感じません。

自然に対して神秘的な力を感じて、自分達の繁栄を願う。

とても純粋で綺麗な信仰の形に感じてしまいます。

人類が最もピュアで心が綺麗な時代だったのかもしれない。

そしてこの時代は身分制度もなく、全てが平等の社会だったと考えられている。

京都だけでなく、日本中の神社には、彼らの精神が土台になっている。

神社に対する印象もちょっと変わりますね。

伏見稲荷大社

ただの京都好きが縄文時代まで歴史を振り返るとは。。。笑

ちょっとした勉強気分になりました。

宇治平等院


つづく。