こんばんは。 もん です。
なんだかえらく緊張しながら、行くことになった大学病院ですが、実はそこには4〜5年前に一度行ったことがあるのです。
付き添いで。
あれは、ある夏の暑い日のことでございました。
ヘルニアも狭心症も知らない健康なワタクシは楽しく夏の夕べをひとり過ごし、ビール飲んだり、テレビ見たり、イヌを撫でたりしておりました。
そこへ、テニススクール帰りのオットがかなり夜更けてから帰宅。
なんか元気ない。
夫「いや〜、テニスボールが目に当たったわ」
聞けば、コートサイドでよそ見しながらスクール生仲間と喋ってたら、誰かがスマッシュしたボールがワンバンしたのち、オットの右目をクリーンヒットしたらしい。
ウヒョー😱
見た目は、普通。
アザにもなってない。
しかし、オットの通うのは上級コース。
なかなかマッチョなテニサーがウヨウヨしており、そんなヒトから放たれる渾身のスマッシュとか、たとえ肉厚のお尻であったとしても当たりたくない。
も「かわいそうに。 もう、今日ははよ寝とき〜」
珍しく素直に言うことを聞いて、布団に潜り込むオット。
ワタシも、もう夜だったのでそのまま寝ました。
そしたら夜中に気配を感じて、ふと目を覚ますと、オットが暗闇の中、ベッドに腰掛けて、目を押さえておる。 こ、怖いやん。
夫「頭が痛いねん…。 めちゃくちゃ痛くて寝られへん」
おお、それは可哀想に。
アイスノン持ってきたろか?
アイスノンだけ渡して、またぐうぐう眠るワタクシ。
しかし、また気配を感じる。
起きたら、さっきと同じ姿勢のオット。 ヒィ!
アイスノン、その辺に放り出してある。
痛すぎて、横たわることも、アイスノン当てることも出来へんらしい。
時刻は朝5時。 もう外は明るい。
一睡もしてないらしい。
そして、全く痛みは取れてないらしい。
ここでワタシは決断しましたよ。
も「救急車を呼ぶわ」
前に自分が盲腸になった時に思ったけど、救急車呼ぶ判断って、もう当人には出来ないよね。 誰かそばにいる人が判断して呼ばないとダメよね。
救急車呼ぶ?とか聞かないで欲しいもの。 ほんまにあかん時は。
…とか、偉そうに書いたけど、実際は何時間も放置して横でぐーすかぴーと寝ててごめんよ。
そうと決まれば、もう、その辺のTシャツかぶって、ジーンズ穿いて、財布と保険証だけ持って、歩けると言うオットをマンションの1階まで連れて降りる。
救急車のヒト、10分以内くらいに来てくれた〜。
そして、状況を聞くや、「脳外科のあるところを探します」と。😱
そうして、ワタシがヘルニアの神経根ブロック注射やら心臓カテーテルやらでのちにお世話になる近所の総合病院をすっ飛ばして、もう少し遠くの大学病院へ行くことになったのです。
朝5時で道は空いていたけど、それでも遠い。 赤信号ノンストップでも、30分以上はかかって着いたのではないだろうか。
でも、着いたら救急外来にちゃんとドクターと看護師さんが待っていてくれてました。🙏
そのままCT撮りに連れ去られるオット。
早朝の人気のない廊下に取り残されるワタクシ。
どこで待っていればオットに再会できるのかしら。
30分くらいしたら、オットが車椅子で戻ってきた。
脳内出血はなかったらしい。 ホッ…。
でも、痛みは1ミリたりともマシにはなっていないらしい。
そのまま痛み止めの点滴をするので、奥さんも一緒にどーぞー、と、めちゃくちゃ狭い、カーテンで仕切ったスペースに押し込まれる。
すっごい痛がってるまま、痛み止めの点滴も全く効かないまま、緊急性のない患者として、その部屋において置かれる。
🧑🏻⚕️「眼科の先生、9時にならないと来ないんで、待ってて下さいね〜」
夜中から痛がってるのに、9時まで診てもらえないなんて、ヒドイ。 長過ぎる。
予告どおり、9時前にようやく眼科の先生が来てくれた。
ちょっと診ただけで
「あ、眼圧があがってて大変!!」
と見破り、眼内圧を下げる別の点滴を打ったら、あっという間に頭痛から解放されるオット。
凄い。
いきなり普通に話せるようになり、車椅子でそのまま眼科の外来待合室へ行き、普通に初診の患者として順番を待てるようになったのでした。
結局、診断は、テニスボールが当たった衝撃で、網膜剥離を起こしかけたというもの。 充分緊急性あったやんか。 危なかったやんか。
ひととおりの検査で診た感じでは大丈夫なので、経過観察で、入院もしなくて良し、のお言葉を頂いて、薬をもらって、病院をあとにしたのでした。
そう言うわけで、オットの恩人病院だったわ、今度行く病院。
(でも長時間の病院滞在中に、沢山の研修医の先生と、たくさんの学生さんたちが白衣で病院を闊歩してるのを見て、なんとなくここに入院はしたくないなぁ、な気分になりましたです。 大学病院とは教育の場でもあるのに、ワガママだわ。 でも、ここにかかる患者さんはこの人たちの練習台ではあるよね…。)
ところで、その日着ていたヨレヨレのシャツに、デカデカと
Everyone is fool!! みんな、バカだ
って書いてあることに会計待ち中に気づきました。
なんでそんなTシャツ買ったのか、着たのか、もういよいよ分からなくなり、眩しい夏の日差しのなか、すっぴんとシャツのロゴがバレないように、そそくさと帰宅致しました。
救急車は呼べ。
動揺してても変な服は着るな。
あの日の現場からは以上です。