村で一騒動が起きたとか
なんと
家が消えたとか
家ッ
家って・・・
誰の
どこの
どうやって
消えたのは、駅に向かって
隣村のおばちゃんが、なんかの
テープで作った家だとか
テープで作った家・・・
ちょっと想像つかんけど、
工作みたいなもん
村の小学校でイベントがあり、
子供たちに交じり、村人も作品を
出展したとか。
写真あり、
絵画あり、
生け花あり、
野菜あり、
・・・
まぁ、そんな出展物の中に、
隣村のおばちゃんが作った
家もあったとか
2日ぐらい?展示して、いざ、片付けへ。
それぞれが、自分の作品を
持ち帰る。
イベントも無事終了し、
やれやれと思いきや・・・
イベントの翌日だか、翌々日だかに
そのおばちゃんの家に来た
福祉施設だかなんだかの人が
玄関で言ったとか。
『あれ、家は?』
そこで、家のないことに
気付いたというおばちゃん
えぇ~
ホンマぁ~
自分のお気に入りの力作、
しかも、そこそこ大きい家
だったとか、
普通、片付けの時、気づかん
誰がどう考えても、持って帰る時、
気付くやろ~
ってか、何点、出展してたの
1点消えてもわからんぐらい
で、まぁ、玄関先で他人に言われ、
初めて、『家がないッ』と
慌てふためくおばちゃん
・・・
すぐさま学校に連絡
忘れてませんでしたか・・・ってか
ないない、ありえん
校長先生が、イベントの出展者1軒ずつへ
確認の連絡をしたとか
特に、おばちゃんの作品の
両隣だった出展者には念入りに。
「家が消えた~」
「心当たりはないですか?」
「自分の作品以外の物が
混じってませんか?」
「間違えて、持って帰ってないですか?」
・・・
間違えてって・・・
そこそこ大きい家だったんでしょ
しかも、みんなが見た作品だよね。
そんなの、持って帰る~
手で持つわけにもいかんし、
大きい風呂敷にでも包む
目立つじゃん
ってか、どんな家か知らんけど、
そんなのいる~
例え貰ったとしても、ゴミにしか
ならないような・・・
全く興味のない、私の感想か・・・
が
学校にしてみれば、一大事
家を探し、村を歩き回ったという
校長先生
溝も丁寧に見て歩いたとか
他の出展者の家にも、1回ではなく
2回目の連絡もしたとか
・・・
まったく、迷惑な話だ
それでも、見つからない家
知らないという村人達
村の家々にも配られる、
イベント後の学校新聞にも
その記事を載せたとか
『家、消える』
『お心当たりのある方は
申し出てくださ~い』
・・・ってか
実は、騒いでる本人、そのおばちゃん家に
あるんちゃうの~
80歳は超えてるよね
もう年だし忘れてんちゃうの
だいたい・・・
そのおばちゃんは、根性悪の
おばちゃんだ
人が言ってた悪口を、言われてる
その人に、誰それが悪口言ってた~
と、わざわざ言いに行くような
おばちゃんだ
私も言われたことあるし
偽善者気取りのホント嫌なババアだ
消えた家の話も、自作自演ちゃうの~
思い込みの激しいあのオバハンなら
やりかねん
顔がもう・・・そういう面構え
おばちゃんに対する噂話や、
普段のおこない等から見て、
ついつい、そう思っちゃう
家、消える
未だに見つからない消えた家
どこに行ったか、
性悪おばちゃんが作った家
・・・ってか
どうでもいいし、知らんけど