特許・商標　ものづくりビジネスの戦い方講座

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02Mar
- ブログ引っ越しました
  http://kitarukato-patent.jp/blog/に引っ越しました。よろしくお願いします。
10Feb
- ＩｏＴは、どこまで社会に浸透するか？
  ＩｏＴ（インターネット・オブ・トイレ）時代だそうです。昨日２月９日の朝日新聞の夕刊記事に、紹介されてました。ＩｏＴは、通常、インターネット・オブ・シングスの略語ですね。これが、トイレに特化したものだから、インターネット・オブ・トイレというわけです。ビルや商業施設で、トイレに行きたくなったという経験は、誰にでもあると思います。そして、トイレまでたどり着いて「あ－－－－－－－－－－っ！」（涙）と思った経験もあると思います。そう、個室が全部使用中！ってね。そこで、並ぶか？、上の階、下の階、近くのトイレへ移動するか？迷いますよね。どうしていいかわからないですよね？インターネット・オブ・トイレは、近くのトイレの空き情報をＩｏＴでユーザーにお知らせするっていう技術です。仕事中、デート中、ショッピング中など、いろんなときに役立ちます。今後、もっと、ＩｏＴが普及していくでしょう！何故かって？いろんな場面で、いろんな困ったが、次々に出てくるからです。これからの時代の困ったを解決するのが、ＩｏＴ！ＩＴ企業の経営者のみなさん、ビジネスチャンスでもあるんです！リフォーム業の経営者のみなさんにとってもビジネスチャンスです。設備が変われば、別の困ったも出てきますよね。それもＩｏＴで解決！鋭い方は、次の困ったに、もう気づいていると思います。ビジネスチャンスは、先読みも必要です。先読みしたら、特許申請（特許出願）するのも、ありですよ。
06Feb
- ビジネスの種　ペット関連用品がねらい目？
  ものづくり中小企業の経営者のみなさん、朗報ですよ！先日２月２日の朝日新聞の記事にもありましたが、ペット関連用品の市場が大きくなってきています。ペット用歯ブラシ、シャンプー剤、ペット用トイレマット、ペット見守りセンサーなど。私が住んでいるマンションでもペットが増えていますよ。朝日新聞の記事で面白いのは、『ペットと縁遠い異業種もペット向け商品に力を入れている。』（朝日新聞２月２日朝刊記事より）とのことです。つまり、今まで、ペット関連用品に手を出していなかった会社が、ペット関連用品を作り始めたということです。これは、ビジネスチャンスと捉えて、参入しているってことです。富士通も参入しているんですよ！ＩＴ企業のＩｏＴ（Internet of Things：モノのインターネット）ですね。ここで、参入するときの注意としては、このブログで紹介している「ものづくりビジネスを不戦勝で勝ち抜く５つの極意！」の１つ目、http://ameblo.jp/monozukuritokkyo/entry-12207372003.htmlに記載したように、①自社の得意な技術範囲と、②自社がやりたいこと（消費者に提供したい体験）と、③ビジネスとして成立する範囲の３つが重なる領域にポイントを絞ることです。この際、女性の視点を入れると、その商品がヒットしやすいですよ！何故って、女性は、困っているという課題、→　解決方法、→　その商品によって得られる新しい体験、のプロセスを明快に示せるからです。さらに、その商品に共感するは、女性が多いし、その商品を買うのは、女性が多いからです。ペット関連ビジネスって、もう一つ、特徴があるんです。ペットは、家族の一員という考えが当たり前になってきました。ということは、少し高めの価格でも、売れるってことです。経営者のみなさん、わかっていると思いますが、念のために、自社のアイディアやビジネスを、特許、実用新案、商標で守ることも大事ですよ！
27Jan
- 開発話の続き（酔っ払いの一言ってすごいな？）
  先日話した有限会社スタッフさんの話の続きです。有限会社スタッフサムライエイジhttps://www.samurai-age.jp/のカブト帽子を開発した後、有限会社スタッフさんは、関連商品を作りました。そのきっかけは、社長さんが行きつけの飲み屋で、飲み仲間と一緒にお酒を飲んでいるときに、飲み仲間から言われた一言だったそうです。行きつけの飲み屋には、飲み仲間達が、それぞれボトルキープしているんです。飲み仲間の1人が、「あれに鎧を着せたいから、つくってくれ！」と頼んできました。酔っ払っていたので、本気かどうか不明。社長さんも酔っ払っていたので、つい、「そんなのできるわけねーだろ？」ってな感じで言い返したそうです。でもね、酔いが覚めた後日、記憶に残っていて、挑戦したんですよ。試作１号は、試行錯誤だったそうです。当たり前ですね。モチベーションを保つために、どうしたか？飲み仲間の喜んでいる顔を思い描いたそうです。完成して、みんなに喜んでもらうんだってな感じ。職人魂っていうか、ものづくりのプライドっていうんでしょうか？実際、完成したのが、これボトルキープのボトルに着せるんです。今では、その飲み屋の棚には、いろんな鎧を着たボトルが、並んでいて、お客さんの目を楽しませているそうです。常連客がお店のスタッフに「俺のゆきむらと、こいつのひでよしを取ってくれる？」と頼むそうです。そうそう、第１弾が、カブト帽子、第２弾が、ボトル用鎧、第３弾が、ペット用鎧（写真右上参照）です。ボトル用鎧って、海外からの旅行者のお土産としても人気があるそうです。これから、海外からの旅行者が増える傾向ですので、ビジネスチャンスですね！
25Jan
- 自分の技術をどう活かして、生き延びるか？
  ものづくりビジネスの中小企業の経営者のみなさん、新しい製品（もの）をつくるタイミングって、いつでしょうか？下請け、請負で、部品をつくっていた中小企業が、「このままでは、いけない！」と気づいて、自社オリジナル商品で勝負しようと決意した話を紹介しますね。有限会社スタッフさんは、以前、他社の下請けで部品加工をしていました。ところが、景気の波、時代の流れって言うんでしょうか？　日本の製造業の現場は、海外に移り、この先の希望が……。そこで、自社で、何かオリジナル商品をつくって、この先やっていこうよ！　と思ったんです。でも、何をつくっていいか？　わからない。先ず、自分たちの強み、技術力は何か？次に、何がやりたいか？そして、それが、ビジネスになりそうか？の３つを考えて、考えぬきました。自分たちの強みは、ものづくりの加工技術！やりたいことは、人を喜ばせたい！こどもの日にカブトを飾る習慣がある。それを見た子供達は、「かっこいい！」と言って、カブトをかぶりたがるが……。まわりの大人が、「それは、飾り物で、危ないから……」。子供が、しょんぼりする。そこで、手軽にかぶれるカブトがあってもいいんじゃないか？　新聞紙でつくったカブトよりもっとかっこいいものをね。そして、子供たちを喜ばせたい！ビジネスになるか？　やってみないとわからないが、売れれば、ビジネスになるよ、きっと。っという感じだったそうです。そして、試行錯誤して完成したのが、これ。カブトのパーツは、ウレタンで出来ていて、野球帽にパッチンと留めるだけ。軽いし、安全ですね。子供たちだけでなく、大人も楽しめます。お揃いにしている野球チームもあるそうです。どこそこの団体（ここでは、ちょっと言えない）から多数の注文があったそうです。もちろん、うちの子供たちも喜んでました。冒頭の質問ものづくりビジネスの中小企業の経営者のみなさん、新しい製品（もの）をつくるタイミングって、いつでしょうか？「このままではいけない」って思ったときですね！有限会社スタッフサムライエイジhttps://www.samurai-age.jp/
20Jan
- A４サイズ、乗るだけ、ハンドル無しの乗り物！
  先月の朝日新聞の記事で紹介されていた乗り物について紹介します。去年の10月、予約開始３日間で、１０００台の注文を受けたそうです。A4サイズほどの大きさで、乗るだけ。ハンドル無し。重さ約２．８ｋｇココアモーターズのWALKCAR（ウォーカー）http://www.cocoamotors.com/top-jpハンドル無しって、スケートボードか？って思う人もいるでしょう。モーターで動くんです。体重計にのるように、乗るだけ。体重移動で、前進、右に曲がったり、左に曲がったり、停まったり。セグウェイっていうものに近いようで、近くない。カバンの中に入れて、簡単に持ち運べる。そう、手軽なんです！傍からみていると、ただ、立っているだけに見えるんですよ。ここの社長さん、２０代です。『歩くことから解放された、新しい未来をつくりたい』とのことです（１２月１６日朝日新聞夕刊の記事より）。解放？っと思いましたが、とにかく、新しい体験をすることができるんです！これが、一番需要者のココロをくすぐるですよ。その証拠に、たった３日間で、１０００台を超える注文があったんですからね。やっぱり、これからの「ものづくりビジネス」では、新しい体験を提供できるものが、売れるんです。日本のものづくり中小企業の経営者のみなさん、「自社もやってみよう！」って思ったとき、チャンスが生まれます。自社の技術で、新しい体験を提供できるものをつくってみませんか？
13Jan
- 人気の目玉焼きが、1,600円？　スゴイな！
  先日１月１０日の朝日新聞の夕刊記事に面白いものが載っていたので、紹介します。食品サンプル作り一筋の中小企業「畑中」さんが、アクセサリーを売っているそうです。畑中さんhttp://ii-fake.com/マーケットは世界ですよ。自社技術を活かせることにするのがよいと、「ものづくりビジネスを不戦勝で勝ち抜く５つの極意（その１）」で紹介しました。もともと、食品サンプルをつくる技術があって、次に何をつくるか？を考えたとき、その極意に沿ってますよ！何をつくったかって？食品サンプルが付いたピアス、ブーツ、ネックレス、カチューシャなど。食品サンプルが、リアルなほど、ウケますね。「モダンアート」、「現代アート」と欧米メディアで紹介されているようです。新しいカルチャーの始まりと言えるでしょう。人気は、目玉焼きのヘアゴム（1,600円）や、ケチャップがかかったフライドポテトのピアス（2,600円）だそうです。牛丼のネックレスもあります。7歳の息子が新聞に掲載された「牛丼のネックレス」を見て、「うっわ！　すっげー」って驚いてました。この会社、畑中さん、食品サンプルを置かない飲食店の増加したという時代の流れで、売上が減ったそうです。そこで、どうしたらよいか？　考え出したのが、会社の宣伝のために、アクセサリーをつくったそうです。ネットで話題になり、マーケットを開拓し始めたっていう話です。スゴイですよね。ものづくりビジネスをやっている中小企業の経営者の方、まだまだ、チャンスはありますよ！
05Jan
- 売れるものの傾向　やっぱり体験したい
  正月の初売りといえば、「福袋」でしょうか！中身が何かわからないので、運試しですかね。何故、多くの人が「福袋」に殺到するのか、毎年、不思議な気持ちになります。単なる運試しなら、おみくじでいいと思いますが、やっぱり、「福袋」派の人たちのこだわりがあるのでしょう。１月３日付けの朝日新聞の記事によると、『モノより体験型』（朝日新聞の記事より）が人気だそうです。つまり、需要者は、ものにお金を出すのではなく、体験することにお金を出しているんです。お金で新しい体験を買うってことです。ものづくりビジネスで何をつくっていいか悩んでいる中小企業の経営者の方、チャンスです！なぜかって？ものをつくって、ものを広告でアピールしてもなかなか売れない傾向ですが、ものをつくって、そのもので、「こんな新しい体験ができる」ってことを広告でアピールすれば、需要者のココロに響くってことです。日本には、技術力の優れた中小企業がたくさんあります。どの会社も、自社の技術力に自信を持っていますよね。販売するときに、需要者のメリット、つまり、商品を買うことで得られる新しい体験をわかりやすく広告で伝えると、それが売上につながります。今、成功しているものづくりビジネスを分析してみると、広告で「商品を買うことで得られる新しい体験」がわかりやすいんです。もの自体を宣伝しているのではなく、ものから得られる体験を前面にだして宣伝しているんです。誰が、どんな体験できるかを動画でわかりやすくしたものが多いですよ。それを見た需要者は、「やりたい！　体験したい！」と思ってくれます。もちろん、広告だけでなく、その前段階の課題、ターゲット、開発思想がしっかりしていることを前提としてます。今年は、私のクライアントの新規事業の立ち上げについて、しっかりフォローして行きたいと思います。
28Dec
- ものづくりビジネスの極意その５（アマゾン・エコー編）
  今回は、５つの極意の最後５番目です。アマゾン・エコーhttps://www.amazon.com/Amazon-Echo-Bluetooth-Speaker-with-WiFi-Alexa/dp/B00X4WHP5E極意その５「消費者のココロに感度を届ける！」について極意その２で、既にターゲットを家族、特に母親にしています。母親に対して、アマゾン・エコーの良さをアピールするわけです。つまり、母親を対象とした、広告を出すのです。具体的には、インターネットや、ＳＮＳで、動画を配信しています。上記ＵＲＬで動画を見ることができますよ。その内容がわかりやすく、「ああ、なるほど！」と感じてもらえるものになっています。家族がリビングにいて、次々にアマゾン・エコーに話かけるように、質問したり、頼み事をしたり。母親が、「アレクサ（アマゾン・エコーのＡＩの名前）、○○を注文しておいて！」と頼んだり、料理中で手が離せない状態で、レシピの分量について、質問したり、タイマーセットをお願いしたり。息子が、「アレクサ、エベレストの高さってどれくらい？」と質問したり。娘が、「アレクサ、○○の音楽をかけて！」とお願いしたり。父親が、出かける支度をしながら、「アレクサ、渋滞情報をおしえて！」とお願いしたり。アマゾン・エコーに何ができて、どのように使えるかが、わかりやすいんです。要するに、アマゾン・エコーを購入すると、どんな新しい体験ができて、ユーザが感動するのかが、よくわかる動画になっています。子供の宿題……、ピンときましたね。アレクサという家族が増えるって感じですよ。父親の出番ってなくなりそう。
20Dec
- ものづくりビジネスの極意その４（アマゾン・エコー編）
  今回は、５つの極意の４番目です。アマゾン・エコーhttps://www.amazon.com/Amazon-Echo-Bluetooth-Speaker-with-WiFi-Alexa/dp/B00X4WHP5E極意その４「模倣対策をとる！」について極意その３の設計から明らかなように、とてもシンプルですよね。だから、アマゾン・エコー単体については、模倣されやすいです。ところが、このアマゾン・エコーを投入したビジネス全体としては、模倣されにくいんですよ！どういうことか？どこかの会社が、アマゾン・エコーに似たものをつくること自体は、比較的簡単です。このアマゾンのビジネスは、アマゾン・エコーを使ってプラットフォームで受注してもらい、商品をユーザに届けるところまで含まれているんです。マネしようとしているどこかの会社が、アマゾンのような商品受注・配送のプラットフォームをもっているとは、考えにくいですね。だから、アマゾン・エコー単体はマネされても、ビジネス全体はマネされにくい。どこかの会社がアマゾン・エコー単体をマネしたとしても、利益はその売上だけ。そもそも、需要者は、それを買おうとは、思わないでしょうね！だって、アマゾン・エコーの一番すごいところは、手を動かさずにオンライン注文できることで、模倣品は、それができないかもしれないんだから。これと似たことは、以前もありました。感の鋭い方は、ピンときたと思います。そうです！アメリカのアップル社のipod（登録商標）のビジネスです。メモリータイプの携帯音楽プレーヤーは、いろんな会社からリリースされましたが、音楽コンテンツ提供のプラットフォームを持っていた会社は少なかったですね。もちろん、アマゾンは、特許や商標で模倣対策をとっていると思いますが、ビジネス全体でマネされにくくするために、工夫もしているわけです。このようなやり方は、アメリカの会社が、上手ですね。日本の中小企業は、これを参考にして、自分達らしい戦い方を選べばいいと思います。アメリカの会社の戦い方のマネをする必要はありません。だって、会社規模が違うし、狙っているビジネスも違うからです。自社商品のマーケットを成長させて、ビジネスを続けるために、とにかく、何らかの模倣対策をとることは、経営者として考えるべきです。
16Dec
- ものづくりビジネスの極意その３（アマゾン・エコー編）
  今回は、５つの極意の３番目です。アマゾン・エコーhttps://www.amazon.com/Amazon-Echo-Bluetooth-Speaker-with-WiFi-Alexa/dp/B00X4WHP5E極意その３「シンプルに設計する！」について極意その１の課題から明らかなように、オンラインでつながっていることと、AI（人工知能）搭載して会話ができることの２つがポイントです。よって、無線LANと通信する機能、スピーカ、マイク、AIがあれば、いいですね！歩行型ロボットのように、顔、胴体、腕、脚などの関節は不要ですよ。そして、アマゾンは、円筒状の装置にしました。小型の水筒くらいの大きさです。スペックは、最低限で十分！これだけで、ユーザ（家族の母親）と会話して、オンラインショッピングできますね。料理中で手が離せないとき、母親に代わって、メモをとるように、覚えておきたいことを録音できます。不要な機能を、一切搭載していませんね。搭載したもので、他にできることは、家族の子供たちからのリクエストに応じて、音楽をかけたり、必要に応じて、インターネット上で楽曲を購入してダウンロードして再生することもできますよ。父親からのリクエストに応じて、渋滞情報、今日のニュースを音声化することもできますね。また、目の不自由な方からのリクエストに応じて、インターネット上のデータベースで調べ事をして音声で回答することもできます。極意その１の課題解決に不要なものを一切搭載しないことによって、製造コストを抑えることができ、販売価格も日本円で２万円前後に抑えることができています。これくらいの価格だと、試してみようと思う方、多いと思います。まずは、シンプルなベーシックモデルを販売して、ユーザの反響から、必要に応じて、機能を追加したハイグレードモデルを追加販売すればよいと思います。シンプルに設計すると、利益も出しやすいですし、追加モデルの価格設定もしやすくなりますし、いいことが多いですね！ここまで読んで、ピンときた方、その通りです。家庭で、父親がうんちくを語ることは今後なくなりますよ。
12Dec
- ものづくりビジネスの極意その２（アマゾン・エコー編）
  今回は、５つの極意の２番目です。アマゾン・エコーhttps://www.amazon.com/Amazon-Echo-Bluetooth-Speaker-with-WiFi-Alexa/dp/B00X4WHP5E極意その２「ターゲットを絞る！」について極意その１の課題から明らかなように、家族、特に母親をターゲットにしています。何でもできるので、どこにいても、誰でもターゲットになりそうですが、ターゲットを定めないとビジネスがぼやけるので、そこは、アマゾンさん、きちんとターゲットを定めていますね。具体的には、家族で過ごす自宅という場所ですね。自宅で、商品の購入について決定権を持っているのが、たいてい、父親と母親です。多くの母親は、日用品、例えば、洗剤、シャンプー、ペーパータオル、ミネラルウォーターなどの銘柄について、こだわりを持っています。ところが、リピート注文って、やること繰り返すだけで、ショッピング大好きな人にとっては、目新しさが何もないので、労力を使いたくないんです。パソコンを立ち上げて、商品を検索するのが煩わしいと感じてしまうんですね。家庭の中で、商品購入の決定権を持っていて、感動・共感をしてもらう機会が多そうな人っていうと、消去法で母親が残る確率は、非常に大きいですよ。だから、ターゲットを絞っても、マーケットが小さくなる訳ではないんですね。いいターゲットの絞り方です！
09Dec
- ものづくりビジネスの極意その１（アマゾン・エコー編）
  先日、アマゾンの「ダッシュボタン」について紹介しましたが、もっとスゴイものがあるんですよ。アマゾンのエコーというAI（人工知能）搭載端末です。https://www.amazon.com/Amazon-Echo-Bluetooth-Speaker-with-WiFi-Alexa/dp/B00X4WHP5Eすでに、アメリカで先行販売していますが、日本導入はもう少し先のようですね。アメリカでは、既に数百万台も売れているそうです。そのスゴさを、このブログで紹介している「５つ極意」にあてはめて紹介していきます。今回は、極意その１「新たな技術的課題を見つける！」についてアマゾンの得意な分野は、オンラインショッピングですね！アマゾンがやりたいことは、消費者にもっと喜んでもらって、もっと売上を伸ばすことです。そして、ビジネスとして成り立つことの３つの領域が重なるところで、課題を見つけるんですよ。まずは、女性の視点、特に母親の視点で、オンラインショッピングでパソコンを立ち上げること、さらに、商品を検索することが煩わしい。例えば、料理中で、手が離せないときに、何かしたい。何かしているときで、ふと思い出したときに、メモを取りたいが、メモがない。出かけるときの電気の消し忘れの確認が煩わしい。子供の視点で、音楽を聴くとき、音楽の曲を探すのが煩わしい。オーディオブックを聴くときも同じ。父親の視点で、出かけるときの渋滞情報を、出かける直前に調べるのは面倒くさい。今日のニュースを視たいが、視ている暇がない。目の不自由な方の視点で、何か調べるときに調べられることが限られているような・・・これらの課題を全て解決してくれるんですよ！また、「エコー」単体だけでなく、他のものと組み合わせて、連動するっていうのも有りですね。何でもできるように見えますが、実は、一番最初に記載した「オンラインショッピングでパソコンを立ち上げること、さらに、商品を検索することが煩わしい。」が一番メインの課題ですね！この課題を解決するためのアプローチをした結果、その他の課題も解決できるので、家族みんなの要望に答えることができたんですよ。
06Dec
- 「専用ボタン」ってすごいな！
  今朝の朝日新聞で、ネット通販大手アマゾンジャパンの「専用ボタン」についての記事がありました。「専用ボタン」は、『一押しで特定の日用品を注文できる端末「ダッシュボタン」』だそうです（朝日新聞の記事より）。このアマゾンの「ダッシュボタン」がどれくらいすごいのか？小生のブログ『ものづくりビジネスの戦い方』で書いている「ものづくりビジネスを勝ち抜く５つの極意」に当てはめてみます。その１．「新たな技術的を見つける！」について私たち需要者は、日用品がなくなりそうになると、そのことを紙にメモしたり、頭の中にメモしたりしますね。そして、時間が空いたときに、パソコンを立ち上げてインターネットで検索して注文したり、スーパーへ買い物に行ったときに買ったりします。つまり、わざわざ買いに行くか、外出せず買い物するためにネットで商品を検索するわけです。いずれにしても、少々の時間はかかりますよね。また、うっかり忘れていた場合、その間、その日用品を切らしていることになります。アマゾンは、それを課題（困った問題）としてとらえたわけです。しかも、自社の得意領域、やりたいことの領域、ビジネスが成り立ちそうな領域の３つがうまく重なった領域で、課題を見つけています。また、女性の視点が入っていますね。その２．「ターゲットを絞る！」についてどんな人に使ってほしいかを考えます。アマゾンは、例えば、子育て中の家庭の親に使って欲しいと考えたのではないでしょうか？子供がまだ小さくて、目を離せないような場合、日用品一つのために一緒にわざわざ外出するのは大変！　パソコンを立ち上げる余裕もない！そんなときに使ってほしい！その３．「シンプルに設計する！」についてボタンを押すだけ！　パソコンを立ち上げる必要なしです。洗剤など商品ごとにボタンが設定されているので、必要な商品と対応したボタンを選択するだけ！　検索する必要なしです。実にわかりやすく、シンプルです。その４．「模倣対策をとる！」について知的財産の手当をしているか今のところ不明ですが、そもそも、ネット販売のプラットフォームを持っているアマゾンだから、ビジネス全体としては、模倣されにくいですね！その５．「消費者のココロに感動を届ける！」についてこれは、ボタンを押すだけで商品が自宅に届くわけですから、商品の受け取り時に消費者に感動も届けられる！受け取った人は、「べんり～」と言って感動しますよ。人は感動すると、その感動を誰かに伝えたくなります。つまり、口コミで広がるってわけです。ビジネスとしてスゴイです。買うのが面倒くさくて、切らしていた日用品や、うっかり買うのを忘れていて、切らしていた日用品が、もう、切らすことないわけです。その分、アマゾンの売り上げにもつながるわけですね。あとは、どれだけ普及するかがカギですね！
24Nov
- 子供たちにものづくりの楽しさを提供！
  先日、産業ときめきフェアに行ってきました。東京都江戸川区船堀は、ものづくりで昔から有名なところですね。着いて早々、目についたのは、株式会社秋東精工さんのブースです。テーブルの上に組み立て前のプラモデルが並べてありました。最初は、見ても、これらを組み立てると何になるかがわからなかったので、ブースの方に訊きました。「クワガタの形のハサミです！」と教えてもらい、「おおー、すごい！」と驚きました。うまく出来ているんです。担当者に話を訊くと、最近は、子供のプラモデル離れの傾向が強いようで、小さい子にものづくりの楽しさを知ってもらうきっかけとなれば、ということでした。４～６歳くらいの子供たちは、カブトムシやクワガタが大好き！ハサミを使い始める年頃でもありますね。興味のあるものをつくり、つくったものを使う！自分がつくったクワガタのプラモデルが、ハサミとして活躍する。しかも、ハサミの練習にもなる！子供たちに、このような新しい体験を提供したいという情熱を感じました。組み立てに、セメント（ボンド）やカッターナイフが不要なので、つくりやすいです。次回、入手したとき、保育園の先生に見せてみようかな。先生、知ってるかな？
- 筋電義手で何がつかめるか？
  11月24日付けの朝日新聞の記事で「筋電義手」が紹介されていました。「筋電義手」って言葉、なじみが薄いと思います。「筋肉が動く際に発生する微弱な電気を読み取って、手指を動かす電動の義手」だそうです（11月24日付けの朝日新聞の記事より）。たまたま、今年の7月末に東京都台東区で開催された「未来を担う東京の中小企業市」で実物を見ました。東京都調布市にある電気通信大学などが研究開発してまして、私の母校でもあって、親近感を感じました。実際に研究生が腕にセンサーを装着して、筋電義手を動かしてくれ、ビックリ！研究生の手の動きと、筋電義手の手の動きとがシンクロするんです。細かい動きや、繊細な動きもこなしてました。食事するときに、箸やナイフ、フォーク、スプーンも持てますね。野球のボールも握れると思います。昔、私が小学一年生だったとき、クラスメートの女の子のお兄さんが、義手を付けていて、握手したことを思い出しました。そのころの義手とは、全く別ものです。きっと、研究開発者は、筋電義手を装着する人が箸やフォークを持つだけでなく、筋電義手を装着する人に希望をつかんでほしいと願っていると感じました。ものづくりの原点をみた気がします。筋電義手を必要とする人やその家族も、そう感じているのではないでしょうか？筋電義手を装着した子供が、野球のユニフォームにそでを通して、笑顔でプレーしている姿を見てみたいです。
21Nov
- おもてなしを提供！
  先日、武蔵野エリア産業フェスタに行って、面白いものを見つけました。文房具のセロテープカッターです。一般のセロテープカッターは、ギザギザの刃がついているだけです。そして、テープの先端を手でつまんで、引っ張ってテープを引き出し、ギザギザの刃で引き出した分を切るだけ。それだと、テープを貼ってから、剥がすときに大変ですね。つめ先で、カリカリとひっかいて、テープを剥がします。苦労した人は、たくさんいるとおもいます。そこで、株式会社シモヤマさんは、どうしたかというと、ギザギザの刃よりテープ側に、テープが少し接着する箇所を設けるとともに、ギザギザの刃をテープ側に向かって少し動くようにしたんです。テープ先端側が、その箇所とギザギザの刃との間でループ形状になるんです。それを手で摘まんでからテープを引っ張りだすだけで、テープ先端にツマミができるんですね！テープを貼った後、つまみを摘まんで剥がせばラクちん！このように、セロハンテープに『押し返しのツマミをつけておくのは、相手にも自分にもやさしい「おもてなし」になります』とのこと（株式会社シモヤマのチラシ広告より）。つまり、新しい体験を自社商品を通じてユーザーに提供して、ユーザーに感動してもらっているわけです。ちなみに、この株式会社シモヤマさん、メイン事業は板金だそうです。金属加工技術と、自社でやりたいことと、ビジネス性とが重なる領域を上手く見つけて、ものづくりビジネスをしています。おもてなしを自社商品を通じて提供！日本らしくて素敵です。
16Nov
- AI（人工知能）は受験戦争で勝てるか？
  AIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか？」１１月９日付け朝日新聞の記事にありました。つまり、ＡＩが東京大学の入学試験を受けて、合格レベルに到達できるか？という議論ですね。チャレンジという面では、面白いと思いますが、う～ん、なにかしっくりこないです。もし、合格レベルに到達できるっていう結論になると、ロボットができる、しかも得意なことを、何故、学生が頑張って勉強するのか？っていう話になってしまうと思ってしまいます。１１月１５日付け朝日新聞の記事を読んで安心しました。「東大ロボくん　東大届かず」（朝日新聞の記事より）ですって。ＡＩは、膨大なデータの中から正解を出せばいい傾向の世界史のマーク式試験を得意とするようです。試験の問題って、大きく分類すると、２つに分類できるのではないでしょうか。むづかしい、簡単の２つではないです。新しい訊き方をするか、従来からあるタイプの訊き方をするかの２つです。答える内容が同じであっても、訊き方を変えるだけで、難易度も変わります。人と人とのコミュニケーションも同様ですね。「○○はＸＸするの？」と訊くと、はい、いいえのどちらかを答えればいいですね。困るのは、「○○ってどうなの？」と訊かれた場合。どう答えていいかわかりにくいんです。言葉のキャッチボールで、相手が欲しがっている答えを探す必要があります。これが、筆記式試験だと、言葉のキャッチボールができないので、頭の中で？マークが点滅するのではないでしょうか。ＡＩに得意、不得意なこと、向き、不向きなことがあることがわかり、今後は得意なことを伸ばすようです。チェスや将棋など、ルールが決まっていて、蓄積された過去のパターンのデータから最適な次の一手を選択することは、得意でしょうね。ＡＩをものづくりビジネスに組み込む場合、なにをつくる？のヒントになりますね。ＡＩが受験戦争に勝てる時代は、こないで欲しいです。だって、誰も感動しないでしょ？ＡＩを使って、人を感動させるものづくりビジネスの時代に、無限の希望を感じます。
09Nov
- ターゲット（需要者）を間違えるな！
  ものづくりビジネスにおいて、需要者を間違えると、ものが売れないので、ビジネスとしては上手くいかないことが多いです。だからこそ、需要者をきちんと捉えることが必要になってきます。需要者が、何を望んでいるのか？をきちんと把握して、望んだことを体験できるものを提供するのです。ここで、気をつけることは、以前に書いたように、高スペック化するのではありません。言い換えると、機能を追加して「ハイエンド」のもの（高付加価値品）を設定するのではありません。先日の１１月７日の朝日新聞にいい記事がありました。ファスナーの大手メーカーのＹＫＫ社が、『スタンダード（標準）に挑戦しよう』（朝日新聞の記事より）と方針を立てたのです。技術面としては、「ハイエンド」のものがどれくらい優れているかで、その会社の技術力がはっきり表れます。一般的に、ものづくりビジネスで、技術力をアピールして競合他社と差別化するには、「ハイエンド」のものがよいと考えられています。他方、ビジネスとしては、『最も購買層の多い価格帯、中間所得層が買う「ボリュームゾーン」』を狙うのがよいのです。つまり、「ハイエンド」のもので、技術力をアピールできても、売れるかどうかは別の話なんですね。需要者から見たら、「ハイエンド」のものって、過剰品質だったり、そこまでの品質をどう活かすかがわからなかったり、必要なかったり……ですね。需要者が望んでいないところに、技術力をつかっても、いろんな面でロスになるわけです。そこで、ＹＫＫ社は、スタンダードに挑戦するわけです。これは、いい気づきですね！ファスナーのスタンダードって言っても、国によっても異なってきますし、ファスナーを使用する分野によってもいろいろだと思います。インドでは、ファスナーの色は、金色が好まれるそうです。こだわりがあるようです。それぞれのスタンダードに挑戦するって、ビジネスとしても、魅力的だと思いますし、情熱などのエネルギーを使うに値すると思います。一見すると、成熟した産業にも見えますが、まだまだ、進化の余地があるってことですね！ものづくりビジネス、奥が深いです。
02Nov
- 日本らしいもの！
  先日、「新しいタイプのもの？」を書きました。その続きです。先日、東京ビッグサイトの展示会へ行ってきました。技術的には、新しいわけではないですが、見せ方やデザインが新しいものを見つけました。ブースの前で立ち止まって、思わず「おー！」と言ってました。歌舞伎や般若のデザイン化したお面で、ELワイヤーでつくった模様が光るんです！日本らしい和のテイストを上手く取り入れたもので、かっこよかった。海外からの旅行者にも受けること間違いなし！この会社の社長さんと話して名刺交換すると、なんと、職場はすぐ近く！どれくらい近いかというと、５ｍくらい。同じビルの同じフロアです。通常なら、このお面を付けてみるんですが、買うつもりでしたから、付けてみることをすっかり忘れてました。社長さんに訊くと、テレビなどで取り上げられたそうで、反響もあるそうです。この会社は、光るTシャツなど、光るものを取り扱っています。ものづくりビジネスで、上手いところに目を付けてビジネス展開していますね。会社の運営は、実質1人でやっているそうで、デザインは、外部のデザイナーさんとのコラボだそうです。製造は、海外の会社に協力してもらっているそうです。このように、ものづくりビジネスを展開するのに、1人ではできない分野は、外部に協力してもらえばいいんです。ものづくりビジネスを始めるときは、勇気が要りますが、協力してくれる会社を探せば、いい出会いがあります。ものづくりビジネスって楽しいですね。

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