バルセロナからバレンシア経由でグラナダへ!

バスの旅は長かった。

途中の風景はどこまでも続くオリーブの樹ばかり

バレンシアの辺りはオレンジばかり

距離にして50Km100Kmも続くのには飽きてしまい皆お休みタイムとなった。

 

地平の果てまで続くオリーブとオレンジ畑に

呆れた記憶はあるがグラナダにつくまで

途中何か所か観光したはずの記憶が全くないのは??

 

やがてバスはアンダルシア地方のグラナダへ入り、

その夜は洞窟住居で行われたフラメンコショーを見た。

スタイル抜群のお姉ちゃんが胸を揺らしステップを踏むさまは

迫力があったが、3人目辺りから猛烈な睡魔に襲われたのだ。

 

薄目を開けて頑張っていたが一行はほとんど居眠り状態に・・・・

踊り子が怒りだし、(居眠りなんて失礼な!!)それを潮にショーは終わった。

外に出たら冷気がとても気持ちよく、谷の向こう側にライトアップされた

アルハンブラ宮殿がボーっと浮かんでいる。

明日はあの宮殿と隣の公園観光だ!

 

イベリア半島におけるイスラム最後の支配地グラナダ

その象徴”アルハンブラ宮殿”

イベリア半島の歴史を読んだものは感傷的にならざるを得ない。

 

実際の宮殿内は拙い表現では表せない驚きの連続であった

その精緻な建築技術(イスラム文様)

丘の上に建っているのにふんだんにある水!

まさに水の宮殿である。

”栄枯盛衰”

私には祇園精舎の一節が頭にうかんだのです。

「”ただ春の夜の夢のごとし、ひとえに風の前の塵に同じ”」

 

しかしアルハンブラは塵ではなく今もここにある

私はそれを今見ている、不思議な感覚が駆け巡った時間でした。

精緻なイスラム文様