遅ればせながら 塩野七生 のギリシャ人の物語を読んでいる。
以前トルコに旅行したことがあり、地中海沿岸の遺跡、トロイやエフェソスなどを見て
古代トルコの力に驚いたものだ。
同時に、トルコの海岸線近くの島までギリシャとの国境線が引かれ
戦争に負けた国はこうなるのだなと、いささかトルコびいきになっていた。
そしてトルコ人ガイドの 「彼ら海の民は・・・」 と言った言葉が記憶にあるが
その時は意味が分から無かった。
しかし、ギリシャ人の物語を読みすべてのことがはっきりしたのである。
(己の不勉強さにあきれてしまうのだが!)
あの遺跡群はトルコ人が作った物ではないことをこの本で知った。
都市国家アテネの人は紀元前8世紀にはエーゲ海沿岸からイタリアなどにに入植し
そこにポリスを築いていたのだ。つまり地中海の島々や沿岸部には
ギリシャ人がたくさん移住して都市国家を作っていたのだ。
なんと現在からすれば一万年前ですよ、ほんとかな~
まさにエーゲ海を中心に交易によって成り立ってきた国なのだ。
それをオスマン帝国が占領し、帝国の滅亡に伴い元に戻っただけのことでしたのです。
それはさておき、
国の成り立ちと発展、衰退と滅王には、法則というか因果関係があるという事が分かりました。
国が成立し繁栄するにはは、軍事力と優れた政治家が必要ですが初期は大抵うまくいくのです。
問題は低成長になったとき、または停滞期になったときなのですが
我が日本国の現状に照らし合わせたとき慄然とするのです。
特に民主主義国家においてこの危機は顕著に現れるのです。
国、国家を誤りに向かわせるのは
扇動者(デマゴーグ者)なのですね。
アテネではクレオンという人でした。
扇動者はともかく相手の悪口を言い激しく非難するのです
私は蓮舫と辻本清美議員を連想したのですが・・・・
デマゴーグ、扇動者は何も政治家だけではないのですね。
続きはまたそのうち