アメリカの金利が0.5%引き下げられました...。別にどうってことない話ですが、オイラにとっては大問題だったりします。・・・お陰で、NYダウは再度の高値更新を狙う動きとなって、日経も吊られ上げ...。サブプライム問題で満を持して仕掛けた空売り作戦は、大打撃を被ることになったのでした。

アメリカに振り回される国、日本!・・・総理大臣も国民から突きつけられた不信任よりアメリカのNO!の方が怖いようです!!!・・・嗚呼情けない!って、、、そんなこと言ってるおいらの方がよっぽど情けないのですが...。

さて、今週は5本観ました。

【HANA-BI】
北野武監督作品、ベネチア国際映画祭グランプリ作品!
当然、期待して観ました。・・・でも、この映画のどこが良いのかさっぱりわかりませんでした。
日本国内でも評価が高かったようですが、おいら的にはかなり?です。
なんというか、ストーリー構成が全然練られていないし、思いつきのシーンが無造作に並べられただけって感じてしまいました。監督作の奇抜な絵画が何度も挿入されているのですが、絵としては面白いと思うものの、、、「だから、何?」って言いたくなるのですよねえ。・・・オイラはおかしいのでしょうか?

同僚刑事が銃弾を受けて半身不随となったことで、自らその犯人を射殺、それを機に職を離れ、不治の病を抱える妻の介護に専念するようになっていく主人公。しかし、心に根付いた不条理な思いは拭えず、銀行強盗を画策したうえで、逃亡のうえ、追い詰められ心中...。簡単に言えばこんなストーリーだったかと思いますが、何で銀行強盗?ってことですよ!『論理的に考えるな。感性で観ろ!』ってことなのでしょう。『不条理とはそんなもの!』ってことかもしれません。

でもなあ...。

まあ、凡人には天才の感性がわからないってことなのかも?

北野武関連で言えば、【座頭市】【地と骨】なんか好きなんですけどねえ...。

【蘇る金狼】
【野獣死すべし】を観た以上、当然観たいと思うわけです。
松田優作の魅力を語るにはこちらの方が良いかもしれないなって思いました。

狂気と知性のバランスが絶妙です!

ストーリー的にも、凡人である我々が憧れる男の生き様って感じで、好きな作品です。

【インサイダー】
アル・パチーノ、ラッセル・クロウ、クリストファー・プラマーとくれば、良作に決まってます!ってことで鑑賞。

アル・パチーノはコルレオーネもセルピコも演じられる名俳優なわけですが、この作品ではセルピコ風です。しかし、当然ながら大人の魅力が増しています!

ラッセル・クロウの場合、どうしても【ビューティフルマインド】のイメージが強くて、「この人の言っていることが全部妄想だった!なんて落ちではないのか?」なんて思って観てしまい、少し混乱してしまいました。でも、良い味出してますねえ。神経症的というか精神病的というか、、、。
ちなみに、【ビューティフルマインド】の方が後に作られた作品なので、そのイメージで観る方がどうかしているってことになりますが...。


【大奥】
大奥にはいろんなシリーズがあるわけですが、仲間由紀恵主演の最新作?です。
仲間由紀恵と大奥ってちょっと合わないなあって思って借りてなかったのですが、今回は何となく手にとってみました。正解!

【トリック】でファーストブレイクした仲間由紀恵さん。どうもあのイメージがオイラの頭にこびりついてしまっているようです。

この作品では仲間由紀恵の良い面がうまく引き出せるような配役だし、ストーリー的にもすんなり入っていけました。・・・というか、、、この人ってやっぱり凄い女優さんなのだ!と再認識しました。
(auの宣伝に少々辟易としていましたが...)


あの≪目を少しだけ細めた絶妙な微笑≫は他の誰にも真似できません。

【不都合な真実】
主演、アル・ゴア!・・・って誰?って言いたくなりますが、誰もが知っているあの人です。
作品内で自ら自己紹介されています。『一瞬だけ合衆国大統領になったアル・ゴアです』って...。

というわけで、これは、ドキュメント作品です。

テーマは地球温暖化!・・・

アル・ゴアという人が、これほど環境問題に力を入れていらっしゃったということは全く知りませんでした。世界中を公演して廻っている様子が描かれていますが、大統領職よりもこういった活動を続けられた方が適任ではないか?とも思えました。ただ、権力がないとなかなか理念を実現できないというもどかしさはあるのでしょうが...。

アル・ゴアが大統領になっていたら、、、アメリカの株価がここまで上昇することはなかったよなあ...なんて不謹慎なことを考えてしまった自分が恥ずかしい!




レンタルで観たのは以上なのですが、TV放送をしていた【火垂るの墓】、久しぶりに観ました。
何度も観ているけど、それでも泣いてしまう作品。・・・今更、感想を書くまでもないのですが、今までに観たアニメ作品の中で、もっとも心に残っている作品です。批判される意見もあるようですが、僕にはその感性がわからない!って具合に珍しく腹が立つほど、僕の中での名作となっています。