最近は仁侠映画に偏っていたので、今週は少し映画らしい作品?を観たいと思い立ちました。で、選んだのが【冷静と情熱のあいだ】、【隠された記憶】の2本です。

【冷静と情熱のあいだ】
どの程度話題になった映画なのか知りませんが、タイトルに惹かれて選んだ作品です。
フィレンツェを舞台とした恋愛映画って、ちょっとキザ過ぎる?なんて偏見を持ったのが恥ずかしい...。
最初の10分程度は、≪異国の街と日本人≫というマッチングの異質さになかなか馴染めなかったのですが、それ以外はパーフェクト!でした。・・・脚本も配役も映像も音楽も、全てが完璧である!と思えたのですが、大袈裟でしょうか???

恋愛映画を語る歳でもない?のですが、思わずタイムトリップしたような不思議な感覚に襲われました。

ケリー・チャンの清廉な感じがとても美しく健気だったし、竹野内豊は完璧な男前でありながらも純粋で素朴な青年を演じていました。この人、はっきり言って、格好良すぎます!!!

うん、素晴らしい!・・・今年観た中では、一番良かったかもしれないなあ...。
心に残る作品でした。

【隠された記憶】
これもタイトルに惹かれて...。カンヌ映画祭最優秀監督賞など、世界的に評価された作品みたいです。
フランス映画なんだけど、全体的に無駄な喋りが無くて、静かな作品でした。
特に最初の数分はワンシーンが延々と続き、しかもほとんど音声が無い、不思議な滑り出し...。
しかも、そのワンシーンにプジョー306が映し出されているものだから(ストーリーとは無縁だけど)、何となく良い心地で映画に入っていけました。

内容はサスペンス。主人公とその家族が、見えない恐怖に晒され疑心暗鬼の状態に陥っていく様が、繊細な描写で描かれています。

途中であれこれ考える楽しみもあって、良い作品だなあ...って思っていたのですが、
なんと、なんと、『これで終わるの???』ってところでエンディングを迎えたのでした。

なんじゃこれは?

あっけに取られていろいろ考えたけど、よくわからないので、少し調べてみました。
すると、この映画のキーは最後のシーンにあるのだということが判明!
で、もう一度映画をチェックしてみる、、、と、よ~やく馬鹿なオイラにも理解できました!ってな作品でした。

でもね、理解できても、『だから何?』って言いたくなりましたよ!
折角、好い流れで最後まで観て、『はあ~?』...。

これが、≪評価される作品≫とは、片腹痛いぞ!!!
監督にとっての究極のオナニズムとも言える作品ではないかと・・・。



その他にも3作品観ました。

【インヴィジブル2】
透明人間物だけど、1を観てないからなあ...。
誰もが興味のある透明人間!・・・透明人間になったらあれもしたい、これもしたい!なんて夢のある話の筈なのに、襲い掛かるだけの透明人間なら面白くもなんとも無いぞ!!!

【最後の神農】
神農ってテキヤって読むんだね...。知りませんでした。
テキヤ、、、つまりヤクザ物です。・・・主演は哀川翔。ありがちな作品とも言える。
しかも、この映画は完全なる手抜きだなあ...。これはあかんよ!!!

哀川翔の演技が今ひとつなのは既にわかっていることだけど、上手く嵌れば結構良い作品もあるわけだし、もうちょっとお金と暇をかけて作ってほしかったなあ...。

【日本海大海鮮 海行かば】
日本海海戦なんて知らない人もたくさん居ると思う。
太平洋じゃなくて日本海、そんなところで海戦なんてあったかあ?って言う人もいたりして...。

近代日本を戦争に走らせた契機となるロシアとの海戦ですが、やっぱり単純に日本海軍を応援してしまいますね。オイラ、単純で深みが無くて嫌になります...。でも、映画ってそれで良いのかもしれないなあ...。日本がロシアに勝ったのは、まあ当時では奇跡に近いことだったわけですが、ロシア革命などのロシア側の混乱に乗じてという背景もあったかと思います。

でも、この映画を観ると、日本軍強し!欧米列強も恐るに足らず!なんて勘違いしてしまうのがよくわかります。

因みに、6月の株式市場を席巻したのは海運関連株だったのですが、バルチック海運指数という世界的な海運指数が史上最高値を記録したことが背景にあったようなのです。で、オイラはこの海運関連株を空売り(値が下がれば利益が出る)しているので、現在瀕死状態にあります。
バルチック艦隊を打ち破ること、これが今のオイラに課せられた至上命題なのであります...。

そういう背景もあって、レンタルしてみました。はっきり言って、大馬鹿者です。