
じゅんの粗相とそれをこっそり片づけ続ける日々。
様々なじゅんの行動が、分離不安症の症例に当てはまっていたので
じゅんには私たち人間との距離を適度に取って貰う訓練をしました。
じゅんが鳴いて何かを要求しても、まったく聞こえないふり。
スリスリして来たら、そっとその場を離れる。
じゅんからの要求には一切答えないというものでした。
くまは、甘えてきた時突き放すのは辛いと言っていましたが
家族全員が同じ行動を取らなければ、猫は混乱してしまうから
じゅんが一番つらいんだからと説明して、頑張って貰いました。
そして、こちらが呼んだ時に来たら、徹底的に可愛がる!
もみくちゃにする!いい子だね、可愛いねって連呼する。
こうして、じゅんが握っていた主導権を私たちに譲って貰いました。
この主導権をじゅんから譲り受けるまでの時間ですが
約1ヶ月掛ったのですが、最初の2週間くらい、私は明け方
目覚ましが鳴る少し前に、おしっこを連日掛けられると言う
ちょー悲惨な朝を迎え続けました(泣)
だけど2週間も続くと、寝起きのぼーっとした頭でおしっこで濡れた寝具類を
洗濯機に放り込み何事もなかったように、2度寝するくらい図太くなれました(笑)
おしっこを私に掛けたのは、要求に応じず無視されたことの腹いせではなく
SOSに気が付いてないと思って、いつも家にいて、じゅんのことを見ている
私に、辛い気持ちを一生懸命知らせようとしていたのでしょう。
やっぱり、どうにかして気を引きたいのが分かりましたが、折れる
訳にはいかず、じゅんの要求を退け、その要求はじゅん本猫が忘れた頃に
満たしてあげる、と言うのを、延々と繰り返しました。
たとえば、台所仕事をしていると、おやつが食べたいとスリスリしてきます。
この時は、すっとその場を離れて、他の仕事をします。じゅんが付いてきても
目は合わせず、とにかく背中を向け続けました。そして、おやつが貰えないと
分かると、じゅんはその場を離れてお昼寝を始めます。しばらくして
目が覚めるのを見計らって、「おやつだよ」って声を掛けると言うものです。
すべての要求に対し、このように要求してきたことはその場で叶えず
まるで、飼い主がそうしてあげたいと思ったからしてあげているという
時間差で応え、すべてのことを進めていきました。
ストレスを抱えているじゅんが可哀そうで、一日でも早く
穏やかな心で過ごせるように、なんとかしてあげたい一心でした。

じゅんからの要求に応じなくなって1ヶ月が経った頃
分離不安の症状である、飼い主が出かけたり姿が見えなくても
じゅんは慌てふためいたり、興奮することが無くなって行きました。
また、トイレやお風呂の出待ちもなくなり、付きまといはなくなり
名前を呼ぶと嬉しそうに走ってきて、一緒におもちゃで遊んだり。
ほかの猫たちと同じように、お留守番もいつもの生活も送れるようになりました。
そして、徐々にトイレをきちんと使うようになり
家を留守にしても、くまが休み明けに仕事に行っても
ちゃんといい子で毎日を過ごすことが出来るようになりました。
もちろん、トイレは完璧に使えるようになり、粗相は全くなくなりました。
これを機に、少しずつじゅんの要求にも適度に応じるようにしました。
主導権の入れ替え訓練をした成果もあり、何かをきちんとできた時に
褒めて欲しくて、甘えに来るようになりました。
特にトイレがきちんとできた時は、自己申告しにくることが多くなり(笑)
偉いねって頭をポンポンと撫でてあげると、目を細めて喜んでいます。
そして、分離不安症は飼い主依存症。
まだまだ若くて遊びたい盛りなのに、年の離れた
兄弟ばかりで、思い切り遊べる相手がいなかったことも
飼い主に依存してしまう原因になっていたと反省し
年の近いハルをじゅんの弟として迎えることにしたのです。
ハルを迎えてからのじゅんの甲斐甲斐しいお世話ぶりは
皆さんもご存じのとおり。やっぱり心許せて、一緒に
走り回ってプロレスが出来る兄弟が欲しかったのでしょう。

この写真は、ハルがリビングデビューをした日のヒトこま。
トイレの場所をハルに教えてくれています。
だけど、この前までキミはおしっこをイケない場所でしていたんだよ
って心の中で呟きながらシャッターを押した記念の1枚です(笑)
じゅんが最後に粗相して4ヶ月以上が経ちました。
もしかしたら、また何かのきっかけに再発することもあるかもしれませんが
今のじゅんにはその兆候は見られず、シッコテロの活動は終わったと思っています。
同じようにおしっこトラブルで悩まれている方と猫ちゃんが
すこしでも良い方向に向かいますように、願いを込めて!
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