チゾットの洞窟中腹の、山と山の間から見える、森に囲まれた遠いグランバニア。


この季節、研究所周りの濃い緑を見たら、いつもこの風景を思い出します。


90%のスピリタスに漬け込んだラベンダーのチンキ。メロンソーダ原液みたい。


本日、お茶を飲みたいと一言も言ってないのに、飲まされる客人身内。


16年前に現地で頂いた

普洱茶生茶

ええ色やなあ。


プーアル茶といえば、爽健美茶を思い浮かべるのは、今ではメンタリズム超えた常識となりました。コカコーラ社すごい。


研究員モブの私は、中国雲南省に住んでいたことがありました。


雲南省ってどこやねん?何も知らん。


とよく言われますが、

大理石で有名な大理市。

プーアル茶で有名な普洱市。

があります。


中国人は、良いお茶を、地元茶園主がまずキープし、良き普洱茶であれば、雲南省の外にはなかなか出ません。


と言いますと、時間がその価値を高めてくれます。100年保つと云われる発酵食品。


そして、何よりも医食同源という考えを大切にする民族。美しく健康でありたい彼らは、常に水筒を携帯しています。もちろん、熱いお茶をね。


ほんで、"生茶"ってどういうことやねん。


普洱茶"生"茶

茶葉を乾燥して、固めて、自然に発酵。

仕上がりは遅い。


普洱茶"熟"茶

茶葉を微生物の力で発酵、固める。

こちらが、爽健美茶のプーアルです。

仕上がりは早い。


後者の方がメジャーです。

雲南人のゆっくりした人間性が創り出した素晴らしい産物だと思います。10回くらい煎じても、同じ濃い色のお茶が出ます。早く商品にしたいし、シルクロード移動中の喫茶、献上するのも、こっちが良かったんだろうなと思いました。


しかし、地元雲南では生茶が一般的。理由は美味しいからです。あと、コレクターも良質の年代物生茶を探しています。


珈琲よりお茶を好む研究員。

お茶を片手に、生茶の発酵する美しい未来を語り合いませんか?


よろしくお願い申し上げます。