東映まんがまつり祭り | 日本物怪観光のブログ

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昨日は、東京近郊某所で開催されたプライベート鑑賞会『東映まんがまつり祭り』に参加させて戴きました。

これはかつて東映まんがまつり用に製作されたアニメ・特撮作品を集めて一挙に鑑賞しようという、極めて貴重、且つユニークな企画です。

「東映まんがまつり」は1963年から始まり、1989年まで続いた子供向け作品の上映興行です。春休みと夏休みなど、年に2回ほど、劇場用に製作されたアニメや特撮番組を複数併映する、子ども向けお楽しみ企画でした。


今回はその30年近い歴史の中から、お化け友の会、アニメ・特撮部の部長が11本をチョイス。

そちらを1日かけて上映するというマラソンイベントです。

私は朝9時の開始から参加して、終電までの9本を観ることができました。

中には飛び出す3D作品もあり、それ用のメガネも用意されていました。

そして、映画鑑賞といえばポップコーン。

こちらはコンロで炙って作るタイプを自分が用意しました。ポップコーンを食べながら鑑賞する東映まんがまつり、最高です♪


今回は、初めて観たもの、当時観たことがあっても覚えていないものばかりでしたが、とにかくどの作品も面白い。

いずれも、劇場公開用に力を入れて作っているものばかりで、気がつけば、あっという間に夜でした。 


手塚治虫原案の第1作「わんわん忠臣蔵」や、若き日の高畑勲、宮崎駿が携わった「太陽の王子ホルスの大冒険」といったオリジナル長編アニメの圧巻のクオリティ。

ありとあらゆる特撮技術をふんだんに使った忍者活劇「ワタリ」。

その成功が礎となり、後に製作され、子供向け30分TV番組とは思えない出来栄えとなった「仮面の忍者赤影」。こちらの劇場版はTV版のダイジェストでしたが、立体画面用に新たに撮り下ろした画像を加えています。途中赤影にうながされてメガネをかけることで、忍者たちの使う変幻自在の技の世界に入り込んだような特別感が味わえて楽しかったです。


他にも、新たな任務のために再集結するゼロゼロナンバーが熱いサイボーグ009劇場版第2作「サイボーグ009 怪獣戦争」には、レインボー戦隊ロビンがカメオ出演していたり…


「長靴をはいた猫」はカリオストロの城味があったりしました。


「空飛ぶ幽霊船」は、タイトルからホラー作品かと思いきや、風刺のきいたSFでした。劇中に登場するBOAジュースは、その存在のヤバさと耳に残るCMソングが印象的でした。


「仮面ライダーV3対デストロン怪人」は、今や伝説となった爆発シーンが有名な劇場版。ダブルライダーも登場しますが、着ぐるみだけの出演で、いきなり現れて、事件が解決したら、知らないうちに帰ってしまっています。仮面の戦士はストイックです。(※画像は仮面ライダーV3劇場版第1作目のタイトルです。)


そして、なんといっても個人的に1番熱いのは、自分にとっての心のヒーロー、人造人間キカイダーの劇場版「飛び出す人造人間キカイダー」でした。

赤影と同じく3Dメガネをかけて鑑賞する作品ですが、こちらは劇場版のための撮り下ろしです。この作品オリジナルのダークロボット・マダラスナトカゲが、過去に登場したダークロボットの新生破壊部隊21人衆を引き連れて登場してくれているだけで、劇場版ありがとうです。

どうせなら長尺で1体1体とじっくり戦って欲しいですが、例えカイメングリーンやグリーンマンティスが名乗りをカットされていようと、21体も登場しているのに数体まとめて秒殺されようと、劇場版のためにド派手に盛り上げようとしてくれている、その心意気に感無量です。

あと、それだけの強敵に囲まれても、仲間たちが助けに来てくれたりせず、ジロー1人で撃破してくれることにもカタルシスを感じます。

そして劇場版といえど、TVシリーズにあるお約束は全て網羅してくれていて、なによりバイクシーンやスタントシーン、着ぐるみ状態でのバトルシーンなど、どこを取ってもキレッキレのアクション、マダラスナトカゲとの最初の戦闘シーンで、挿入歌「ぼくらのキカイダー」(歌付き)を流してくれたことなどなど、とにかく大満足の1作でした。


こんな企画、名画座でもなかなかできませんが、このような機会を作って下さいましたお化け友の会アニメ・特撮部部長さんに感謝感謝でございます。