生賴範義展 THE ILLUSTRATOR | 日本物怪観光のブログ

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駆け込みで行って来ました。

生賴範善(おうらいのりよし)さんは、1960年代から2000年代まで、第一線で活躍し続けたイラストレーターです。
スターウォーズやゴジラといった映画作品のポスター、小松左京やマイクル・クライトンの小説のイラスト、オカルト雑誌ムーの表紙イラスト、プラモデルやゲームのパッケージイラスト、戦艦や戦闘機といったミリタリー雑誌のイラストと、誰もが1度は目にしたことがあるんじゃないかという作品の数々。
特に1970年代や1980年代、ダイレクトに当時のカルチャーに触れた世代にとってはたまらない展示だったのではないでしょうか。

最終日前日の朝一番にもかかわらず、開場前から沢山の人が並び、グッズ売り場では公式図録が完売していました。

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会場に入ってまず待ち構えているのが、彼が担当した表紙の本がピラミッドのように積み上げられた生賴タワー。
探せば見つかる思い出の1冊。
皆さんワイワイガヤガヤ、タワーの周りをまわっていました。

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映画ポスターもたくさん並んでいました。

会場は、活動した媒体に合わせて作品を展示しており、どのコーナーも作品が充実していて、かなり見応えがありました。
どの作品もそれなりの大きさで、普通の人が取らないような難しい構図やシチュエーションを描き切る画力は圧巻の一言でした。

目にしていた媒体や作品で、作家に対する思いも人それぞれなので、それは観た方々の感想にお任せですが、個人的に驚いたことがひとつ。

私は小学生の頃、駄菓子屋で売っている銀玉鉄砲を集めるのにはまっていたことがありました。

バネの力で銀色の丸い球が飛び出す銀玉鉄砲は、手軽に買えるモデルガンとして、当時の子供達に人気がありました。

仕組みはどれも同じですが、意外と銃のバリエーションが多く、当時は色々な種類の商品が売られていました。
ルパン三世が使っていたワルサーP-38やルガーといった拳銃タイプ、UZIやイングラムといったマシンガンタイプ、ストックやサイレンサーのついたものなど、多種多様な鉄砲が売られていました。

ある時、集まったそれらの鉄砲をイラストにして目録を作ろうと思い立ちました。
そう考えるきっかけになったのが、生賴範善さんの描いたこのカットを見たからでした。

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大藪春彦さんのノベルスの挿し絵みたいですが、当時の自分がどうしてこの絵を見たのかはわかりませんが、まさかの再会でした。
ポストカードになっていたので、思い出の補完の為にゲット!

この影響は物怪観光になった後も色濃く、19年前に書かれたノートの中にも、こんなカットがありましたw

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一時代に色濃く残ったイラストの爪跡。
大変刺激的な展覧会でした。

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