ゼロの使い魔(1)
ゼロの使い魔(1) (MF文庫J) ヤマグチノボル
- ゼロの使い魔 (MF文庫J)/ヤマグチ ノボル
- ¥609
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[内容(メディアファクトリーHPより引用)]
「あんた誰?」――才人が目を覚ますと、可愛い女の子が才人を覗きこんでいた。見回すとあたりは見知らぬ場所で、魔法使いみたいな格好をしたやつらが、才人と女の子を取り囲んでいた。その女の子・ルイズが才人を使い魔として別の世界へ「召喚」したらしい。訳がわからず面くらう才人に、ルイズは契約だと言って、いきなりキスしてきた。俺のファーストキス! と怒る間もなく、手の甲にヘンな文字が浮かび、才人は使い魔にされてしまう。仕方なく、ルイズとともに暮らしながら、元の世界に戻る方法を探すことにした才人だが……。才人の使い魔生活コメディ!
[感想]
1巻のルイズはまだデレてない。・・・うん、まだデレてない。
さて、訳の分からない書き出しではじめてしまいましたが、ゼロの使い魔1巻です。現時点の既刊(16巻)はすべて読み終えています。ラノベは1巻毎に感想を書いていくことにしてますので、最新巻にしようか迷いましたが、どうせそのうちブログのネタがなくなるでしょうから(笑)、1巻から順に紹介していきます。
話は、主人公の才人が異世界に召喚されるところから始まります。現代で生活する主人公が異世界に召喚されて、そこで活躍するってのは、まあ割とよくある展開ですね。
1巻の序盤は、召喚された世界の日常の描写での世界観の説明から入ります。中世ヨーロッパ風の世界。いわゆるファンタジーで使われるような舞台。才人がたどりついたトリステインは、人名からするとフランスのイメージでしょうか。そして、そこに住む人たちは、魔法が使える貴族と使えない平民に大別される。才人を召喚したルイズは名門貴族であるものの、いつも魔法を失敗してばかりで、”ゼロ”のルイズとバカにされている。
そんな日常のなか、才人はひょんなことから、貴族のギーシュと決闘することになる。その決闘の中で、意外な能力を発揮し、勝ってしまい、周りから一目置かれるようになっていく。
このあたりの世界観や才人の能力の説明は、割と自然で理解しやすい。そして物語は佳境へと入っていく。
宝物庫に保管されていた秘宝”破壊の杖”が盗まれた!! 盗んだのは”土くれのフーケ”と呼ばれる盗賊。そして実は”土くれのフーケ”はあの人で・・・、とまあ話はありきたりですが、文章のテンポが良く、盛り上げ方も巧い。それから”破壊の杖”の存在が、この作品らしさでしょう。
この作品、アニメを先に見ていた印象から、小説の方には期待していませんでした。スレイヤーズのような読みやす”過ぎる”作品だと感じたからです。(当時、中学生でしたが、スレイヤーズは文章が軽過ぎて、面白いとは思えなかった。)
しかし、本作はテンポの良さに加えて、深い部分もあって読み応えがあります。とはいえ、1巻の段階では、内容的にはまだまだ、ルイズのデレ成分もまだまだ足りません。(笑
この作品が本領発揮するのは、もう少し先になります。1巻を読んでつまらないと思っている方も、6、7巻までは読んで頂きたい。この6,7巻のラストの展開をどう感じるかが、本作を気に入るかどうかの分かれ目だと思います。ですので、ぜひそこまでは読んでみてください。