「鬼はぁ~外っ 福はぁ~内っ」と思っていたら、近頃、最寄り駅前の某大手スーパーJスコで流れるBGMは「すぅこし白ぉ酒召されたかぁ~ あぁかいお 顔の右大臣~」です。もぉいぃくつ寝ーるぅとぉ、「いっち年せぇになったらぁ~」「屋根より高ぁい鯉のぉぼぉりぃ」かしら、と、ちょっと童謡メモリに異常 を来してる、しゅーちょこと、田中のぞみがお当番です(今月は、ちゃんと間に合うといいなぁ。←自爆)
つれづれもの草子 -その14-

これからのものづくりの方向性とは

  およそらしからぬ、しかつめらしいタイトルで恐縮です。とある所から、こんなお題を頂戴しました。それで、ふだん、わりとよくおつき合いいただいているプ レス屋さんとか、金型屋さんとか(皆さん、10人前後の従業員を抱え、社長=ご自分抜きには会社は動かない、という感じの所とイメージしてください)の顔 を思い浮かべながら、あれこれ考えてみました。すると、「あぁかな、こぅかな」ということもあれば、「わかんないなぁ」なこともたくさんある。で、下手な 考え休むに似たり、とも言いますので、ここは、あえて卑見を開陳して、皆さんのご高見を賜ろうかなぁ、と。しばし、おつき合いのほど、お願い申し上げます m(_ _)m

お題「これからのものづくりは多品種少量の高付加価値型なのか」
 うーーーん。今までのように少品種多量の量産品 対応の製造だって、会社が成り立っていくなら、十分それでやっていったっらいい。そういう道だってアリだろう、という気はします。ただ、大勢として、この 方向だけで生き続けられるところはそうはないのでしょう。そこで、非常におおざっぱ、かつ、四角張って言えば、大勢としては“お題”のような方向にあると 言えるのでしょう。

 でも、もう少しかみ砕くと言いますか、ぶっちゃけた言い方をしますと、要は、「あなたがあなたであることは何です か」を見極めていくこと。これがここしばらく(10年くらいか?)のものづくりの方向なのではないか、と思います。例えばヒトの世。世の中にウジャウジャ いる人間は霊長目ヒト科で括られる。でも、1人1人見事にちがうし、それでちゃんと生きている。最近、smapが「ナンバー・ワンになれなくても、もとも とオンリー・ワン」とか歌ってます。そこまで言うとちょっとかっこ良すぎる気もしますが、でも、要はそういうことでしょう。「もともとオンリー・ワン」 は、つまり、個性です。「ものづくり」で括られてもなお、「俺は俺だ」をハッキリ浮き上がらせるもの。

 この「個性」は、金型製造だとか 機械加工だとかといった業種や職種ということではありません。そういうものを一切合切取り払ってもなお残るものです。よくはわかりませんが、技術や技能は この個性の一部はなすと思いますが、全部ではないでしょう。「それを除いてしまったら、もはや、ものづくりとしての存在が成り立ない」そんな「核」みたい なものとでもいいましょうか。
 多品種少量とか高付加価値型だとか(その逆にしても)は、この「自分は何を持って自分か」という個性を見極めた上での、その個性の表現方法、手段です。だとすると、この「個性」の見極めって、なかなか難しいですよね。

  たとえば東京・八王子では、市内にある「ものづくり」の企業が集まって、「ものづくり研究会」というのを始めています。メンバーは5社、金型製造に関連す る3社(それぞれ、得意とする加工分野は異なりますが、これまで、どちらかというと受注主体の加工企業でした)と、ビーム加工技術、イオン加工技術で独特 の分野を切り開いた研究開発型の企業2社です。それぞれの技術・技能は、まったく異種というほどではなく隣り合ってはいる。けれども、いままでのものづく りの構図、流れの中ではまず接点がなかったそうです。ところが、その隣り合った技術を応用すれば、今までは不可能だった型の微細加工や高度化が可能になる かも知れない。手始めに、そういう異種交配ならぬ近種交配をやろうかと考えているそうです。目指すのは、「創り出した微細加工型でこれまで“不可能”と諦 め、捨ててきていた機能を実現したものづくり」。いわば、ものづくりの新潮流づくりだそうです。
 実際は、「互いの“何ができるか”を見極めるためにいろいろやり取りをしている段階」だそうですが、この“何ができるか”がものづくりとしての自己を確立する“個性”になることは明らかでしょう。

  今現在の「ものづくり」は、この八王子の例に限らず、どこも“個性さがし”という方向性、道筋は見えているけれども、なかなか進むに進めない。そんな時期 なのかも知れません。まぁ、いままではあまり人目に付かなかった道筋ですから、悪路なのは仕方ありません。でも、その道筋をたどるよすがは、最近、少し ハッキリしてきてたように思えます。
  1.世界を目指そう
  2.研究と開発にうちこもう
  3.足下のニーズを丹念に拾い出そう
 この3つが当面、ものづくりの“自分探し”のよすがになる環境ではないでしょうか。

  1.は、言ってみれば他流試合。それこそ、種々様々な“ものづくり”が相手です。例えば、半導体のテスターで括られる製品でも、それをつくった“ものづく り”の性格はきっと、みんな違うはずです。そこで、選ばれるとしたら。その違いこそが“個性”の具体的な現れと、考えることもできるでしょう。それは、言 葉を換えると、どこでも戦える、売りにできる強みです。世界市場に打って出るとは、そういうことです。何も、独自の自社製品がなくても、今まで受注で作っ ていた部品のピン1本でも、十分、戦えると思います。

 2.も、ことさら研究室や研究要員を持てとか、そういう意味ではありません。例え ば、わりと頼りにしていた取引先が急に倒産した。債権順位は低いから、ほとんど回収は難しい。でも、あらかた債権者が引き上げたあとの工場に残された機械 とか、他では活用できないモノでも、あなたの所なら活用できる。そんなことって、ものづくりの世界では、けっこうよくあると思います。あなたも会社の命 運、生活がかかっているから、おそらく、死にものぐるいで、その“残り物”から新しい仕事の種を見つけ出そうと必死になるでしょう。あるいは、それをきっ かけに、今までまったく関わりのなかった業界で客先を開拓しなければならないかもしれない。その時、これまでの経験・実績を基にどんなことができるか一生 懸命、トライするでしょう。ここで言う研究開発とは、そういうことです。
 結果的には、今までよりも「おいしい仕事」に出会うこともあるかも知れません。。。

  3.は、これからのものづくりが一番取り組みがいのある環境だと受け止めています。これも、一種の他流試合です。自分の周囲の、今まで関わっていなかった 世界に、自分のこれまでのやり方を持ち込み、それで、お互いに新しい何か(成果だったり、機能だったりするでしょう)を生み出せるかも知れない。
  そういう“足下”の代表格は地域ではないか、と思っています。例えば、介護用具。最終ユーザーは、それこそ、1人1人違います。でも、今、この市場はまだ まだ量産品型の製品が大勢を占めています。ユーザーは「自分を用具に合わせる」利用を余儀なくされることが多い。どこか本末転倒でしょう? 「用具を自分 に合わせる」。これを実現するには、作り手と使い手の距離の近さが決め手になります。基本仕様は決めてあるとしても、細部は1人1人に合わせて作る。例え ば、起居の支えになるバー1本作るのにも、金属板の厚み、材質、あるいは持ち手の素材。具合の良さは人それぞれです。これに細かく対応するのに、これらの 素材を扱いなれたものづくり企業は、有利な立場に立てませんか?

 “お題”に対する、私なりの解答? です。皆さんは、どうお考えになりますか?
 ぜひ、お考えをお聞かせください。

★くま子の“おっかなびっくり”房総日記★-予告編-

 どうも。ごぶさたしてます。くま子です。ここんとこいろいろあって、気がつきゃ、房総半島の山に住み着いてました。
 で、住んでみると、結構、「はてな?」なことって、あるんですねぇ、房総半島。そこで、しばらく、この「はてな?」でおつき合い願えないものかな、と思ったりしまして。今回は、その予告編です。

  ご承知の方も多いでしょうが、房総半島って、ゲージュツカとか、ブンカジンという類の動物が最近、たくさん移り住むようになってきています。昔からの住み 慣れた土地をアライグマとかイノシシに占領されちゃったからなんでしょうか。ま、みんながそこそこ幸せにねぐらがありゃ、それで十分ですよね。
  で、先日も、くまのねぐら近くの小高い山の上までポンコツ車でえっちらおっちら登ってきました。そしたら、道の角かどに「○×陶房」というちょっとしゃれ た看板が出てくる。キライじゃないもんで、導かれるままに行ってみたんですね、てっぺん近くにあるその陶房まで。ところが、行ってみたら、なんと「見学不 可」なんです。帰りがけ、車を止め止め看板をよぉーく見てみたら、確かに、(運転しながらなら見落とす程度に)小さく「見学不可」とマジック書が。する と、あの看板は、いったい、なんだったんだろう? 房の主はどんな作家なのか、俄然、想像力をかき立てられてしまいました。
 想像その1 買ってくれるお客さんしか、寄せないビジネスマン作家
 想像その2 「それでも」という熱心さを試しているガンコな職人肌作家
 想像その3 作品は見せたくない。けど「俺はここにいる」と存在表明したい
         自己顕示欲の塊型作家
 さて、どれでしょう? 因みに、身の回りでこの3つの選択肢でアンケートしたところ、「その1」派が1人、「その3」派が1人でした(アンケートじゃないじゃん!)。

 そこで、緊急告知! 次回、新シリーズ第1弾!「真相究明」編 乞うご期待! に、なる予定ですが、さて、どぉなりますことやら。なんせ、“おっかなびっくり”なもんで…。 
                                      (C)N.TANAKA