​それは突然に


コンタクトレンズを

使用して

はや15年近く。

年に2回ほど

処方箋をもらいに眼科にかかる。

度数の調整などが終わると

暗い奥の診察室で

大先生に診てもらう。

光を当てて結構簡単に

済んでいた。4月まで。



大先生が

この度退かれ

ご子息に代替わりされた。

想像より落ち着いた風貌で

納得したわたし。


この先生は

わたしの眼球を色々な角度から

つぶさに診てくださり

一度見ては

カルテに何やら書き込んでいる。

ざわつく。

えっ!なに?!


そして言われた

「緑内障って知ってますか?」

「親族にこの病気にかかった人はいますか?」


ええ、緑内障

聞いたことはあります。

老化現象じゃないの?


先生の説明は続く。

今は症状が出ていないが、

出てからでは食い止めるのが難しくなり

最終的に失明に至る病気だから、

一度きちんと検査をするのが良いと。


ガーン😨

ついに来たかと

いう気持ちと

失明!

それは困るという気持ち。

ショックだった

茫然とした。


すぐスマホで調べた。


きちんと検査をして

しかるべき手を打てば良いだけだ

と気持ちを冷静にもしてみた。


検査の日はすっぴん?

いやそれはできない。

目の周りだけすっぴんにして

サングラスをかけていくか。

たかがそんなことでも

気持ちが重くなる。


かもしれないのだから

かもしれないわけで、

私が60だから念入りに診たのだ、

代が変わって

診療方針が変わったのではないか?

検査で儲けようとしてるとか?


いや、あのカルテの

書き込みようからは、

限りなく黒に近いのだ。


そんな考えや思いが

様々駆け巡った。


そして

これは逃げられないなと

観念した。


少し肌寒い曇天の一日

検査の予約を入れるのには

まだ勇気が出ず


誰かに話してみたら少しは

気が晴れるのかと思ってもみたが、

白黒はっきりしないうちに

言ってみたところで、

聞いた方も

とにかく検査したらというに決まってるから

ひとり悶々として


そうだ

こんな気持ちは

記録しておくに限る!

ということで

この場を借りて

吐き出した。

読んでくださった方

ありがとうございます。