雪が降っている。庭がうっすらと白くなっている。
実家周辺で雪を見るなんて、半世紀ぶりくらいじゃないだろうか。
昼頃、橋を渡っていたら、愛鷹山(あしたかやま)が白くなっていた。
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晴れていれば、ちょうど山と雲の接するあたりに富士山が見える。
この一時間くらい前まではけっこう日も射していたのに、あっという間に雲が空をおおっている。
そして、雪が降ってきた。
最初はケーキに飾る砂糖のような、丸い白い粒だった。それが、昼過ぎあたりから綿菓子の機械の中に漂うふわふわした切れ端のような、水気の多い雪片になった。
表で子どもたちの声がする。
雪なんか降ったら、そりゃ家でじっとしてはいられないだろう。私だってそわそわする。
それで、八幡神社の公園に行ってみた。
河津桜に雪が積もっていた。
青年たちが5、6人、傘もささずに雪の中で楽しそうに写真を撮っていた。
話しているのは、どこの国の言葉かわからない。浅黒い肌にきりっと濃い眉。雪の降らない国から来たのだろうか。
土手を歩いていると、こんな感じの青年たちが自転車に乗って走りすぎるのに出会う。1月3日の早朝、国際宇宙ステーション「きぼう」を見たときもそうだった。朝の5時半ごろ、まだ暗い土手を何人か自転車で通って行った。
今日は日曜。仕事は休みなのかもしれない。
青年たちは、河津桜の枝をゆすって頭から雪をかぶり、笑いながら写真を撮り合っていた。
神社の境内の木々も雪化粧している。
川にも雪が降る。
今日は衆院選の投票日。市役所で投票して、図書館へ行って、回り道して帰ってきたら雪が降り始めたのだった。
選挙の中で「外国人政策」「移民問題」という言葉をよく聞いた。
外国から日本に来て働く人たちに、やさしい国であってほしいと思った。それはきっと、子どもにも、高齢者にも、なんらかの障害を持つ人にも、みんなにとってやさしい国になる方法のひとつだと思う。
庭の雪で、雪だるまをつくってみた。案外難しいものだとわかった。
しなびたセンリョウの実で目をつけて、シデコブシの枝に置いてみた。
雪だるまというより、土偶のようだ。



