世の中には色々な人がいまして、社会から見ると個々に役割を演じているわけです。

温厚な人もいれば短気な人もいる。

忙しない人もいればのんびり屋さんもいて、それぞれが雑ざりあって社会が成り立っているわけですよね。


「普段温厚な人ほど、切れるとヤバイ」


の類の話はよく聞かれるところであります。

年を重ねるごとに怒りの沸点は高くなっていくわけですが、ワタクシも沸点は高いほうだと認識されています。

みんなで補い合って平和に暮らそう精神が強い類でして、今の時代にはありえない社会主義思想に近い理想を持っていたりするのです。

したがって、当然他人を利用しつくそう、奪い取ろうと画策しているタイプの人とはソリが合わない訳ですが・・・。


社内で1,2を争う穏健派らしいワタクシも、立場上叱責を与えなければならない場合もありまして、それでも相手の心情を組んで言葉を選んで・・・・・などと面倒臭い事をしながらこなしてきました。

しかし先日ありえないチョンボをしてしまった部下がいて、その背景も自分勝手極まりなく、反省の念もまったくなしに開き直り逆切れをする始末に沸点を突破してしまいました。


私の子供時代には鉄拳制裁が当たり前の時代でして、今だとありえないような拷問wも普通に受けていました。

加えて学生時代の部活動で肉体的な痛みや苦痛には慣れていましたので、そのへんは鈍感なんだと思います。

故に相手への距離感が身につき、引きどころも自然と把握するようになっているのだと思います。

どんなに技術があっても殴られる痛みと殴る痛みの両方を知らない者は強くはなれない。



男の職場ゆえに、粗暴な言動や行動も一般職に比べて目に付く事が多いのですが、その中で穏健を貫いてきた私が反射的にとは言え実力行使に打って出ざる負えなかった事が今職場で密かなブームになっています。

事情や背景を知った上司が握りつぶしてくれたお陰で大きな問題には発展せずに済みましたが、懇意にしてくれている部下の一人の一言が身に染みました。



「毒うさぎさんは今まで嘗められてましたから、むしろちょうど良いんじゃないすか?」



私はそういう次元が嫌なのです。

人間はそこまで愚かなのでしょうか?