今日の授業は歌唱。
俺は歌が苦手だ。
結局、上手くなったと言われても上手いわけじゃない。
いつもいつも、同じことを言われ続けている。
変化が見えない、精神的にも大分落ち込んでいるのがはっきり分かる。
心が折れそうだ。
どうせ下手なんだから、とか、上手く出来ないとか、ずっと思ってきた。
全部嫌になった。
出来ることなら、誰彼構わず当たり散らしたい。
上手い奴に何が分かる、認めれない辛さが分かるのか、って。
そうしないのは、やっぱりそれが幼稚でわがままだと分かってるからだ。
それに、こうは言っても俺は頑張ることしか知らない人間だ。
結局は一生懸命練習してまたレッスンに出て落ち込むんだろうな。
今はそれでもいい。
だけど
いつか必ず
俺の存在を認めさせる。
俺から目が離せなくなるくらい惹き付けてみせる。