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野球

中学の頃、体育の授業でソフトボールをやらされるのが嫌で嫌でしょうがなかった。
学年一運動神経の鈍い大林という太っちょがピッチャーをやっている時、俺がバッターボックスに入ると、彼は
「あ、こやまっちがバッターや。ラッキー」
と言った。屈辱だ。しかも大林の投げるへぼへぼボールに空振り三振を喫した。



守備も全くよろしくない。ある時平凡なフライが俺の上に飛んできた。グローブをかまえてみたが、ボールはそこには入らず、乳首に当たった。男ならわかると思うが、ちょうど思春期で、乳首の裏にしこりができている時期だったので、とんでもない激痛が走った。のたうち回る俺。笑う周りのやつら。
俺に同情したのか、同じチームの野球部キャプテンが
「みんな笑うなや!快児はなー、体はって止めてくれとんねん!!」
と叫んだ。
よりみじめになった。


お笑いの各事務所には草野球のチームが存在する。前に所属していた事務所にも一応あり、一度呼ばれたので行ってみたことがある。
まず、試合が始まる前のウォーミングアップで元爆烈Qの高見とキャッチボールをした。
「快児フライいくぞ」
彼はそう言ってボールを上空に投げた。
やはり、俺のグローブには入らなかった。
唇に当たった。血が出てきた。
試合前にすでに負傷している俺。次第に唇は腫れ上がってきた。悲惨。



試合が始まり、打順が回って来た。バットを振らず、フォアボ-ルを狙ったらうまくいき、一塁に進むことができた。
すると次のバッターが長打を放った。
「快児走れ!快児走れ!三塁も回れ!いけるぞ!」
ホームに滑り込んだ。一点入った。
しかし、服が破れ泥だらけになり、
手のひらから血が出てきた。
さらにベンチに帰って来た途端、二日酔いだったこともあり嘔吐した。
一回表の段階で満身創痍。完全に向いてないようだ。



なぜかその後ドクターペッパーを飲んだら回復した。名医だ。