不眠症を利用した読書とはまた考えたものだと己を讃えてやりたくなるものだ。
かれこれ10年はこの慢性的な病に犯され続けているわけで、どおりで意識することなく読書家が誕生してしまったわけである。
文字を読んでいるといつの間にか瞼がくっつくと私に説いたのは何処の誰だったのか。
結局なんの効果もなくそれどころか物語性の欠片もない文献でさえ読み干せてしまえている現実。
目が堅いのをウリにするはずもなく子守歌代わりに脳裏に焼き付いた悪夢でもと思っておりましたのに。
不眠症の改善どころか日々夜な夜な開く本を探し惑うようになってしまいました。
音も何もない空間では日中色々なものに囲まれ読むより何倍も頁を扱う手が速くなるのが常。
詰まらない本を引こうものなら眠れるまでの戯れが本格的な暇つぶしに変わってしまいます。
その上、納得いかないやら何やら頭が回転し出すと末期、疲れるどころか逆に冴えてしまうという地雷。
せめて苦痛を取り除くための娯楽であって欲しいものです。
さて、そろそろ睡眠薬を調達に行かなければ。
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